宇野実彩子がワーナー・マイカルのポップコーンに舌鼓

ランデブー!

5月15日(土)、『ランデブー!』の初日舞台挨拶が行われ、宇野実彩子(23)、川野直輝(28)、江波戸ミロ(24)、鶴見辰吾(45)、尾崎将也監督(50)が登壇した。

この舞台挨拶、他の舞台挨拶とはちょっと勝手が違っていた。というのも、行われた場所が、ワーナー・マイカル・シネマズ板橋だったのだ。舞台挨拶といったら、有楽町、新宿、六本木の大きな映画館か、もしくは渋谷のミニシアターでやるのが一般的だが、こういういかにもシネコンでござい!という場所で行われたのはウチのスタッフが取材したものでは過去初めてである。都会の喧噪を離れ、がらがらのローカル線に乗ってちょっとした旅感覚で現地に到着。スーパーのエスカレーターをあがって映画館ロビーについたとき、ぷんと甘ったるいポップコーンの匂いがして、何やらいつもの取材とは全然違う雰囲気にかなり戸惑いを覚えたものである。

ワーナー・マイカルは日本で最初のシネコンとされ、板橋でオープン(都内初出店)してから、偶然にもちょうど10周年を迎えたばかり。それならば初日舞台挨拶とあわせてワーナー・マイカル・シネマズ板橋の10周年も一緒にお祝いしちゃおうじゃないかと、登壇者は皆「ワーナー・マイカルさん、おめでとうございます」と祝福の言葉を贈っていた。もともと舞台挨拶をするために設計された映画館ではないため、お立ち台的なものもスポットライトもゲスト専用の導線もなく、アットホームな感覚で舞台挨拶は進行していき、宇野は「さっき映画館のポップコーンを食べたんですよ。ポップコーンっておいしいんですね」とシネコンならではのほんわかとした雑談でファンの笑いを誘った。

しかし、途中でマイクトラブルが発生。「ドンドンドン・・・」と音が鳴り続け、宇野は「なにこれ?」と顔にハテナマークだった。そこで川野は機転をきかせ「これはワーナー・マイカルの10周年を祝う花火です」とコメント。宇野も「花火だ」と笑顔を見せ、ハプニングを一瞬で笑いに変えた。

その後、鶴見が「肉声でいいんじゃない。皆さん聞こえますよね。肉声もいいですよ。演劇チックで」と提案し、マイク無しで舞台挨拶を続けることになった。川野も「こっちの方が喋りやすいよ」とますますノリノリであった。

宇野にとってこれは初主演作だが、宇野は「最初は撮影現場といったら、監督が怖い雰囲気を想像してました。でも監督はすごく優しくて、すぐに不安と緊張がなくなって、皆さんと楽しく撮影ができました。楽しんでやったことがスクリーンを通して伝わってくればいいです」と話していた。宇野がゴキブリと対決するシーンなどもあり、本人も「体当たりで演じました」と胸を張っている。なお、本作のテーマ曲は宇野が所属するAAA(トリプルエー)の「As I am」であり、ツアーでもこの曲が組み込まれているとのことだ。

『ランデブー!』は、巻き込まれ型のサスペンス映画。『結婚できない男』、『特命係長・只野仁』などの脚本家として知られる尾崎将也が初監督。尾崎は「巻き込まれ型サスペンスが個人的に大好きで、前々から自分が映画を作るときはこのジャンルの映画を作ろうと思っていました。巻き込まれ型サスペンスというのは、抽象的な言い方ですが”映画的”な感じがするんです」と語る。『北北西に進路を取れ』、『第三の男』などの名作映画も参考にしているとのことで、江波戸は本作を「本筋はシリアスですが、ところどころに笑いがあります」と説明。キュートなサスペンスコメディになっているという。

ランデブー!』は、ジョリー・ロジャーの配給で、渋谷シネクイント、ワーナー・マイカル・シネマズ板橋、お台場シネマメディアージュ他全国順次公開中。(文・澤田英繁)

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2010/05/17 1:23

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