変態なことって恥ずかしいことじゃない『ユリ子のアロマ』公開
5月8日(土)、渋谷にて、『ユリ子のアロマ』の初日舞台挨拶が行われ、出演者の染谷将太(17)、原紗央莉(22)、木嶋のりこ(22)、監督の吉田浩太(31)が登壇した。
『ユリ子のアロマ』は、変態をテーマにエロとユーモアを融合させた「エロモラス」ムービー。若年性脳梗塞に倒れた吉田監督がリハビリ後、完成させた。監督にとって初の長編劇場用映画となったが、初日は見事に全席満席。マスコミ席も観客で埋め尽くされていたので、集まったカメラマンはステージの真横に立って撮影することになった。
この盛況ぶりに監督・キャストも驚きを隠せない様子。吉田監督は「ずっと剣道をやっていたのですが、剣道の小手ってすごく臭いんですよね。もしこの匂いを好きな人がいたら面白いかなと思って、そこからスタートしました。自分ではセーブしきれない衝動的なものを描ければと思いました。こんなにお客さんが来てくれて本当に嬉しいです」と映画製作を振り返りつつ感謝の言葉を伝えていた。
主人公のユリ子を演じるのは江口のりこ。監督は「頭をなめても、江口さんなら変ないやらしさがない。エロをコミカルに描けました」と話しており、共演者の染谷も「江口さんて、不思議な魅力を持っていて、なめられるとすーっともっていかれるというか、上の空になるような気持ちでした」と絶賛している。
この日は江口の登壇も予定していて、ちょうど同日舞台劇公演中だった江口のスケジュールにあわせて、余裕をもって舞台挨拶の開始時刻を遅めにセッティングしていたのだが、残念なことに舞台劇が長引き、出席は実現しなかった。そのため主人公抜きでの舞台挨拶となったが、そこは原紗央莉が盛り上げた。
生足、太もももあらわの原は普通にしていても色気むんむんで、訪れた男性客の肉欲を刺激しまくり、カメラマンたちのレンズを釘付けにした。「ユリ子さんにいけない恋を焦がれてしまう役で、体を密着させちゃったりして激しい女の子の役を演じてますが、一途、猪突猛進なところは私に通じるところもありました。私は加齢臭が好きなので、枕の匂いが好きで、そういうところはユリ子さんの気持ちがわかります」と狙わずともつい男の妄想をかきたててしまうコメントも原ならでは。フォトセッションでもちゃんとリクエストに応えて前屈みの姿勢を取り、谷間をのぞかせてくれた。
一方、木嶋も負けじと劇中スクール水着姿を披露。「私も匂いを嗅ぐクセがあるんです。皆さんの中にも匂いフェチはいると思う。この映画を見て、変態なことって恥ずかしいことじゃないんだなと思いました。匂いから始まる恋愛もあるんだなと思ったので、皆さんもこんな恋愛をして欲しいな」と照れ笑いを見せ、舞台挨拶中も愛嬌たっぷり振りまいていた。
『ユリ子のアロマ』はゼアリズエンタープライズの配給で、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開中。
2010/05/10 2:06