『コララインとボタンの魔女』で榮倉奈々が声優に初挑戦

『コララインとボタンの魔女』アフレコ収録中

1月11日(月・祝)、代々木にて、『コララインとボタンの魔女 3D』の日本語吹き替え版の公開収録が行われ、主演を務める榮倉奈々(21)と芸人の劇団ひとり(32)が合同インタビューに応じた。

映画の主人公をイメージした衣装で登場した榮倉は声優の仕事はこれが初めて。女優と声優の違いについて聞かれても、「初めてだから声優の仕事について語れるほどじゃない」といたって謙虚だ。完成した作品を見ているときも緊張が先行してしまい、自分の演技がどうだったのか冷静に見ることができなかったそうだ。

一方、劇団ひとりは、声優の経験があり慣れたもの。今回は猫の役を演じている。「今日初めて榮倉さんと会ったんですけど、僕って人見知りなんで、まだ一度も目を合わせてません」と意外にもシャイだった。二人がやっと目を合わせたのは、猫の耳のついたカチューシャがスタッフの手から渡されたときだった。ひとりは「これが出てきたということは、僕がつけなきゃダメってことですよね」と空気を読み、すかさず頭につけるとスイッチを切り替え「僕は役作りのためにいつもこれをつけて演じてました。スタジオにこれがないと僕怒ってたんですよ」とすっかり猫モードになった。「役作りのために、私生活でも猫になりきってました。ドラム缶を見つけたら入ってましたから。僕の今までで最高の仕事ができたと思っています。妻からも良い感じで猫らしくなったねと褒められました」と絶好調である。

しかし「いつもこういうプレーをしてるんですか?」という質問には「そうです。いつもこういうプレーを楽しんでます。ってプレーってなんすか!」と苦笑い。さらに大沢あかねとのオーストラリア旅行に話題が及ぶと、「成田に帰ってきたとき、ワイドショーの人、みんな待ち伏せしてるかなと思ってたんですが、誰もいないんですもん。いったい皆さん何をしてたんですか。僕空港をずっとうろうろして皆さんが出てくるのを探して待ってたんですよ」とちょっぴり不満顔。別の記者から「ロンブーの田村淳に全部持って行かれたのでは?」と言われてしまうと「たしかに最近いい顔してたからな」と肩を落としていた。ロンブーネタが出たところで取材は強制終了となり、映画の話題はほとんど聞くことができなかった。

『コララインとボタンの魔女』は、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のスタッフが手がける3Dアニメーション映画。小さな人形を一コマ一コマ少しずつ動かして撮影していくストップモーションアニメーション形式のダークファンタジーだ。表情の数だけ取り替え用の顔のパーツが用意されており、途方もない手間をかけてキャラクターに命を吹き込んでいる。キャラデザイン、衣装デザイン、美術・装置デザインを担当したのは日本のアーティスト・上杉忠弘。ミニチュアで表現された世界を3Dで見るということは、他の3D映画とはまた違った不思議な味わいがあるだろう。世界で最も権威あるアニメの映画賞、アニー賞の作品賞にもノミネートされており、最有力視されている。

ギャガ配給で2月19日(金)より、TOHOシネマズ六本木ヒルズ他にて公開。

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2010/01/12 0:30

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