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コララインとボタンの魔女 3D

Coraline
2009/アメリカ/ギャガ/100分
出演:ダコタ・ファニング テリー・ハッチャー キース・デヴィッド 
監督:ヘンリー・セリック
http://coraline.gaga.ne.jp/

偏差値:58.3 レビューを書く 読者レビュー(3)

世界中の人々を夢中にさせた『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の監督が、アニメーション映画の未来への扉を開く——。

・今、想像をはるかに超えた、新しいファンタジーが始まる—— !
1993年に公開されて以来ずっと、世界中で愛され続けているアニメーション映画『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』。奇想天外なストーリーの中で、自分らしく生きることの大切さを教えてくれるこのファンタジーは、国境や世代を超えて熱狂的なファンを獲得し続けている。そんなファンタジーの金字塔を打ち建てた監督ヘンリー・セリックが、待望の最新作を完成させた。アニメーションの未来への扉を開くかつてない映像と、ダークなのに愛らしい唯一無二のキャラクターたちが繰り広げる、ビタースイートなめくるめく世界。ワクワクせずにはいられない、想像を超えた新しいファンタジー映画の誕生だ。

・ドアのむこうは、素晴らしき偽りの世界——。
原作は、2002 年に出版されるや、NY タイムズのベストセラーリストに名を連ね、数々の賞を受賞した「コララインとボタンの魔女」。日本を始め30カ国語に翻訳され、子供はもちろん、大人たちをも虜にしたファンタジー小説の傑作だ。主人公の少女コララインは、引っ越してきたばかりの家で、封印された小さなドアを見つける。それは、驚くべき“ もう1つの世界”への入口だった—。扉のむこうでコララインを待っていたのは、心躍るサーカスやミュージカル、花が咲き誇る美しい庭、そして優しくて、コララインの願いを何でも聞いてくれる“ 別の”ママとパパだった。ただ一つ奇妙なのは、ママもパパも、目がボタン・・・。「こっちの世界の方が、全然素敵!」楽しくて、夜ごとドアを開けるコラライン。しかし、ある日、本物の両親が消えてしまった。彼女が、すべてはワナだと気付いた時、恐るべき冒険が始まる──。

・構想5 年、撮影期間4 年、夢の世界が映像に——。
ドアのむこうに広がるのは、猫が人間の言葉を話し、ボタンの瞳の人々が秘密を隠し、なぜか願い事が何でも叶う、不思議な世界。この危険かつ魅惑的なパラレルワールドを描くには、1コマ1コマ人形やセットを動かして撮影するストップモーションアニメしかないと決意したセリック監督は、撮影監督に『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の盟友ピート・コザチクを呼び寄せ、さらにそれをフル・デジタル3Dにするという初めての試みに挑んだ。製作は『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』のクレア・ジェニングス、音楽は『コーラス』『WATARIDORI』のブリュノ・クーレ、そしてコンセプトアートには、日本人イラストレーターの上杉忠弘。最先端のクリエーターたちと技術によって産み出されたこの作品は、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』と比較しても圧倒的な進歩を遂げており、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』の主人公ジャックの表情が15 通りだったのに対し、本作では何と20万通り以上もの表情で、主人公たちの微妙な感情の機微を表現している。2010 年、 一流スタッフのイマジネーションと手作りのアニメーション、そして最先端の技術が結合して生まれた“ 夢の世界”が、扉のむこうであなたを待っている──。


◆Story
封印されたドアを開けた、コラライン
そこでは、ボタンの目のママが、願いを何でもかなえてくれる。
しかし、現実の世界へ戻ると、本当の両親が消えていた──。

・お引っ越し ーー築150 年のピンクパレス・アパートへ
コララインは不機嫌だった。引っ越したばかりの新しい町には友達もいないし、忙しい両親は仕事に明け暮れて全然構ってくれない。外へ出れば、ワイビーと名乗る口の悪い少年と、生意気な黒猫が後をつけてくる。仕方なく一人で新しい家を探検していたコララインは、不思議なものを見つける。それは、壁に封印された、コララインの背丈よりも小さなドア。壁紙を破ってドアを開けると、その先はレンガでふさがれていた・・・。

・封印されたドア ーー不思議な世界へのトンネル
真夜中、ふと目覚めたコララインが逃げるネズミを追いかけて行くと、ネズミは例のドアの隙間に消えて行った。ドアを開けると、そこには昼にはなかったトンネルのような道が。トンネルを抜け、コララインが辿り着いたのは、出てきたはずの家の中。でも、何かが違う・・・。振り返ったママの目はーーボタンだった!
ピアノでコララインに捧げる歌を熱唱してくれるパパの目も、ボタン。愉快な両親と3人で囲む夕食は、最高に美味しいローストチキン。ノドが乾けば、飲み放題のマンゴー・シェイク、そしてデザートは特大ケーキ。現実では荒れ放題の庭も、こちらでは綺麗な花が咲き誇り、この世界では、コララインは、まるでお姫様だ。

・ネズミのサーカス団 ーーキラキラした夢のような世界
翌朝、目が覚めると、現実の世界へ戻っていたコラライン。“リアルな夢”を本当の母親に話すが、彼女は下の階に住む元女優の2人のところに遊びに行けと、コララインを追い払う。その夜も、コララインはドアのむこう側へ行き、現実の世界では変わり者のボビンスキーのネズミサーカスを楽しむ。また別の夜には階下の元女優コンビのミュージカルショーに笑い、こちらの世界の毎日は、楽しくて仕方ない。しかしそんな時、現実世界では無愛想だったあの黒猫が人間の言葉でコララインに語りかける。「この世界が気に入ったみたいだな。でもそれは間違いだぜ・・・」

・もう一人のママ ーーここにいたければ、目をボタンに?!
願いを何でもかなえてくれる別のママと一緒にいるうちに、手袋一つ買ってくれない現実のママからどんどん心が離れていくコラライン。「ずっと、ここにいても構わないのよ」と微笑んでくれる別のママ・・・。ところが、美味しい話にはワナがあった。彼女は、ここで暮らす条件として、コララインの目もボタンにしろというのだ!
3人の子供のゴーストが教えてくれた、別のママの恐ろしい秘密。コララインは慌てて現実の世界へと逃げ帰るが、しかし本当のママとパパは姿を消してしまっていた。別の世界で唯一コララインを助けてくれる黒猫の力を借りて、再びドアのむこうの世界へと向かうコラライン。「本当のママとパパは、絶対に私を待ってくれている!」
コララインは本当の両親を助けることができるのかーー?

2010年2月全国3D公開

ヘンリー・セリック

『コララインとボタンの魔女 3D』ヘンリー・セリック監督インタビュー 

アニー賞に10ノミネートされたストップモーションアニメーション映画『コララインとボタンの魔女 3D』のヘンリー・セリック監督にインタビュー。

『コララインとボタンの魔女 3D』で榮倉奈々が吹き替えのジンクスを破る

『コララインとボタンの魔女 3D』で榮倉奈々が吹き替えのジンクスを破る

2010年2月10日(水)、六本木にて、『コララインとボタンの魔女3D』のジャパンプレミアが行われ、ヘンリー・セリック監督と、声を担当した榮倉奈々、劇団ひとり、コンセプトアートの上杉忠弘が登壇した。