『ニュー・ムーン/トワイライト・サーガ』に出ているロブ様って誰?

ロバート・パティンソンとクリス・ワイツ監督

先週は、すごいスターが来たものである。11月3日にブラッド・ピットが来日して大いに話題を呼んだが、同じ日に、実はブラピを超える人気スターが品川でファンイベントを行っていた。ロバート・パティンソン(23)、その人だ。日本ではロブ様と呼ばれて親しまれているらしいが、今回はこの俳優を知らない人のために、ちょっとスポットを当ててみよう。

ロバートは、『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』で注目されたイギリスの俳優。『トワイライト〜初恋〜』一本にして世界中に熱狂的なファンを生んだ。音楽活動も行っており、自作曲を提供した映画のサントラも話題になった。

ロバートは海外の雑誌で「世界一セクシーな俳優」の1位に選ばれているという。筆者が確認した文献では、ランキング企画に定評があるイギリスのエンパイア誌において「セクシーな俳優ランキング」で2位に選ばれていた。ちなみに1位がジョニー・デップ、3位がロバート・ダウニーJr.、4位がブラッド・ピットだったから、つまりは映画ファンならば知らなきゃ恥というくらいの若手スターなわけです。

先週のブラピのイベントと比較して、サポーターのパワーを見比べても、ロバートはブラピの数倍は大きな歓声で迎えられていたのはあきらかだった(なにしろファン層が若いから)。『ニュー・ムーン/トワイライト・サーガ』のPRのために行われたファンミーティングイベントは、1万円という高額チケットでありながら即完売。会場の異様な熱狂ぶりはただ事ではなく、女性ファンの喜ぶ様は壮観であった。

驚くのは海外からの追っかけが多く訪れていたことだ。イベント会場の入り口付近にはティーンエージャーと思われる金髪の白人の客もちらほら見られた。北アメリカかヨーロッパか、いったいどこからわざわざここ日本までやって来たのかと感心してしまう。監督曰く、海外ロケの最中も、どこにいってもサポーターが付いてきて、どこを撮るにもカメラに写り込んでしまうから撮影が大変だったという。トイレに行くのも大変だったともいっていたが、冗談好きの監督だから、どこまでがお得意のホラ話なのかはわからない。でもそれくらいの大袈裟にいいたくなるほどサポーターが熱心であることは事実である。

『ハリー・ポッター』で来日したときはたっぷりと日本観光を楽しんだそうだが、今回はこのイベントのためだけの来日なので、ほとんど日本を観光している暇はなかったらしいが、その分、イベントをたっぷりと楽しんだようだ。

実はロバートが日本でファンミーティングを行ったのはこれで初めてではない。以前、主演のクリステン・スチュワート、テイラー・ロートナーと3人でファンミーティングに参加したことがあった。今回はロバートだけなので、前回とはだいぶ雰囲気が違っていた。クリス・ワイツ監督が付いては来たけれど、実際はロバート一人のためのイベントといってよく、女性ファンにキャーキャー言わて、一人で何度もはにかみながら笑っていた。

イベントはゲーム形式で進行していった。くじ引きで6人の女性が選ばれ、ロバートに直接愛を語る権利を得ることができるというゲームが行われた。おのおの「I love you.」という具合に15秒間、愛を語った。ロバートに見つめられて感激のあまり泣き出すファンもいた。

選ばれた6人のうち、最もロバートの心にメッセージが届いた1人だけがロサンゼルスのワールドプレミアのチケットを獲得することができることになっていたが、その1人を監督が選出することになっていたものだから監督はたじたじ。「せ、責任が重すぎるよ。と、とても一人を選ぶなんて僕にはできない。僕のせいで一生後悔することになると大変だから、何かランダムに選ぶ他の方法で決められないかな」と提案し、結局前回と同じ赤い糸を使って選ぶことになった(お約束の展開である)。6本の赤い糸のうち、1本だけがロバートにつながっており、運良く選ばれた彼女は嬉しさのあまり、思わずロバートの胸に飛び込んだ。監督もどさくさに紛れて女性ファンを抱きしめていたのはご愛敬である。はにかみ屋のロバートと、冗談が大好きな監督、とても馬の合うコンビに見えた。(文・写真:澤田英繁)

『ニュー・ムーン/トワイライト・サーガ』は、11月28日(土)新宿ピカデリーほか全国ロードショー。

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2009/11/10 0:23

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