『エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド』本物のライブさながらの臨場感

『エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド』

9月19日(土)、六本木にて、『エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド ライヴ・フロム・マディソン・スクエア・ガーデン cine sound ver.』が世界最速先行公開され、ミュージシャンの斎藤誠(51)、大渡亮(38)、音楽ライターの大友博(56)がトークショーを行った。

本作は、ロック史上最初の偉大なギタリストとされるエリック・クラプトンと、ロック界の天才児スティーヴ・ウィンウッドのジョイントライブを、現代のデジタル技術を駆使して巨大スクリーンで見る映画に作り上げたもの。「cine sound ver.」とは、音楽コンサートを最新音響システムを持つ映画館で忠実に再現するために、レベル、ノイズ、残響音、音響機材、スピーカの設定位置などに配慮したサウンド再生設定のこと。要するにライブの臨場感が映画館で再現されているわけだ。

ゲストの斎藤はシンガーソングライターとしてだけでなく、サザンオールスターズのサポートギタリストとしても活躍。「一番ワクワクしたのはバンドメンバーが少ないこと。コーラスメンバーがいたり、ギターが3人いたりとかではなく、少ないバンド編成で、クラプトンの良さがむきだしになっている。ギター一本でブルースやって、40年くらいファンやってるくせに、あそこまでうまいとは思わなかった」と語った。

大渡はDo As Infinityのギタリストとして活躍中。「エリック・クラプトンは、マイナーペンタトニックとメジャーペンタトニックを上手にいったりきたりする人」と専門的に分析していた。

大友は雑誌編集者から、音楽番組の構成なども手掛ける音楽ライター。「クラプトンはブルーズを追及してて、その中で極めていく。ロバート・ジョンソンに勝てないと言ったり、ミストーンがあっても包み隠そうとしないところが好き。還暦で結婚して、家族思いなところが音楽にも表れている」とコメントした。クラプトンがウィンウッドに初めて出会ったとき、ウィンウッドが歌っていた歌が「我が心のジョージア」のカバーだったというトリビアも飛び出した。

演奏中、クラプトンとウィンウッドは、ボーカルを分け合って歌ったり、リードギターを交替で取り合うなど、抜群のコンビネーションを見せ、のびのびと楽しそうに演奏しており、さすがと言わせる。ある意味スーパーグループ、ブラインドフェイスの復活ともいえる名ライブになっている。

演奏する曲は、ブラインドフェイスの曲を中心として、トラフィックの代表曲やデレク&ドミノスの持ち歌も披露。中でもジミ・ヘンドリックスのカバー「リトル・ウイング」と「ブードゥー・チャイル」は圧巻。コンサートを最前列で見ているかのような生々しい映像には驚愕するばかりだ。

『エリック・クラプトン&スティーヴ・ウィンウッド ライヴ・フロム・マディソン・スクエア・ガーデン cine sound ver.』は、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて先行公開中。9月26日(土)より全国ロードショー。

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このライブ映画のバンドメンバー
ヴォーカルスティーヴ・ウィンウッド
ギターエリック・クラプトン
ベースウィリー・ウィークス
ドラムイアン・トーマス
キーボードクリス・ステイントン

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2009/09/21 1:13

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