『アマルフィ』鬼監督のしごきに耐えて初日を迎える
7月18日(土)、お台場にて、『アマルフィ 女神の報酬』の初日舞台挨拶が行われ、織田裕二(41)、天海祐希(41)、戸田恵梨香(20)、佐藤浩市(48)、大塚寧々(41)、佐野史郎(54)、伊藤淳史(25)、西谷弘監督(47)が登壇した。
本作は日本初、オールイタリアロケで撮った作品。フジテレビ開局50周年を記念して作られたとあって、さすがに通常の舞台挨拶とはスケールが違った。通常の舞台挨拶では、ステージの横からゲストが登場するものだが、この日は映画館の後方扉から織田裕二ら出演者が登場。客席を通って、たっぷりとファンサービスしてからステージに立った。
織田は今回の黒田役がかなり気に入ったらしく、「監督に何度も駄目出しされてくじけそうになったけど、やっていくにしたがって黒田という人物の謎めいた魅力に惹かれていきました。今ではまたすぐにでもやりたいですけど、それはこの映画が当たったらの話ですが」と挨拶。客席から大きな拍手が送られた。
西谷監督は完璧主義者として知られ、司会者曰く業界では木村大作か西谷弘かと言われているとのこと。毎日予定時間の5時間オーバーは当たり前。戸田はせっかく覚えたイタリア語のセリフを監督にカットされてがっかり。織田と天海はスペイン広場の階段を20回も上らされたらしく、天海は「私が疲れた表情を見せなかったので、何度も上らされました。宝塚で階段を下りるのは慣れてましたが、織田さんには20回もつきあっていただいてすみませんでした」と話していた。一方西谷監督は「なんだか厳しい監督というイメージだけが浮き彫りになってますが、もう撮影のことは全部忘れてしまいました。すみません」と笑っていた。
以前から織田裕二の大ファンだったという伊藤は、「この映画の出演が決まったときには緊張しました。イタリアの空気にいる織田さんを見たときには感激して、それだけで幸せでした。皆さんとお食事できて最高のイタリアでした」と嬉しそうに撮影の日々を振り返っていた。大塚もイタリアで年を越し、イタリアロケを満喫した様子だった。
佐野は「毎日毎日撮影があるわけではないので、オフの日は散歩したり、列車に乗って田舎の方に行ったり、趣味の写真をいっぱい撮りました。僕はアマルフィに行けなかったことが残念ですが、フェリーニやアントニオーニなどイタリア映画に強い思いがあったので、実際にチネチッタの撮影所で撮影したときには感動しました」とコメント。
佐藤は「パート2ができても多分映画に出させてもらえない佐藤です」と挨拶し笑いを誘っていた。舞台挨拶でもネタバレは厳禁と言われていたので、「アマルフィに住んでいる人達は車ではなくクルーザーで移動するんですね」と、映画とは関係のない土地的な感想を語っていた。
最後に、登壇者たちは映画のヒットを祈願してアマルフィ名産のお酒レモンチェッロで乾杯することになった。織田は「僕たちだけお酒を飲んですみません」と前置きしてからイタリア語で「サルーテ!」と乾杯の発声を取り、一気にレモンチェッロを飲み干した。
『アマルフィ 女神の報酬』は全国東宝系でロードショー中。
2009/07/18 21:56