ワールド・オブ・ライズ
Body of Lies
2008/アメリカ/ワーナー/128分
出演:レオナルド・ディカプリオ ラッセル・クロウ マーク・ストロング ゴルシフテ・ファラハニ オスカー・アイザック サイモン・マクバーニー
監督:リドリー・スコット
http://wwws.warnerbros.co.jp/bodyoflies/
2008年最後に贈る、最大のアクション・サスペンス超大作!
世界を救おうとする2人の男。CIA工作員のロジャー・フェリスと、彼の上司であるベテラン局員、エド・ホフマンだ。フェリスは、世界中の情報網の中枢に潜入し、現場を知らない上司にキレながらも、命を張って働く男。一方のホフマンは、平和な自宅や安全な本部から電話一本で命令し、部下の意見は無視する冷酷な男だ。そんな生き方も考え方も違う2人の目的はひとつ。爆破テロ組織のリーダーを捕まえること。しかし、勝手な裏工作に走るホフマンのせいで、正体不明のその男の足跡さえ見つけられない。もはや彼をおびき出せるのは、「世界一の嘘」だけだ。フェリスとホフマン、そして他国の諜報部の、息もつけない頭脳戦が始まった! 果たして世界を救うのは、いったい誰のどんな嘘か──? 2008年の最後を飾る、サスペンス・アクション超大作が幕を開ける!
巨匠リドリー・スコットが突きつける、嘘の世界(ワールド・オブ・ライズ)
監督は、『グラディエーター』でアカデミー賞監督賞にノミネートされたリドリー・スコット。『エイリアン』でヒットメイカーの地位を確立し、『ブレードランナー』で革命的映像の伝説を打ち立て、『ブラック・レイン』『ハンニバル』『アメリカン・ギャングスター』でエンタテインメントを極め、『ブラックホーク・ダウン』で戦争の真実を暴く──まさに映画界のモンスターとも言える稀代のフィルムメイカーだ。本作では、今日の世界の平和は数え切れない「嘘」によって守られているという衝撃的な事実を突きつけ、見る者すべてが騙される「嘘」の世界を描く。
ハリウッドのトップに君臨する2大スターの競演!
フェリスに扮するのは、『タイタニック』で不動の人気を獲得、その後は『ギャング・オブ・ニューヨーク』や『ディパーテッド』などで新境地を開いたレオナルド・ディカプリオ。肉体の極限に迫るアクションに挑むと同時に、冷酷な諜報員の世界で、良心を捨てきれないフェリスの内面まで演じきった。ホフマンには、『グラディエーター』でアカデミー賞に輝いたラッセル・クロウ。強烈な存在感を放つ最高峰の演技派俳優の1人である。この物語は、「ウォール・ストリート・ジャーナル」や「ワシントン・ポスト」に執筆しているベテラン・ジャーナリスト、デイヴィッド・イグネイシアスの小説「Body of Lies」に基づいている。限りなくリアルな小説を迫真に満ちた脚本に仕上げたのは、『ディパーテッド』でアカデミー賞を獲得したウィリアム・モナハン。
今日も、世界を救うために、働く2人の男──。
CIA本部に勤めるエリート局員、エド・ホフマン(ラッセル・クロウ)。彼の指令で、どんな危険な現場にも潜入する工作員、ロジャー・フェリス(レオナルド・ディカプリオ)。彼らの任務は、爆破テロ組織のリーダー、アル・サリームを捕まえること。イラクで活動中のフェリスと助手のバッサームに、自爆テロを命じられたニザールという組織の男が、情報提供を申し出る。同志に向けて犯行計画を語るサリームの最新映像だ。フェリスはニザールの保護を要請するが、ホフマンはあっさり却下。ニザールを泳がして誰に殺されるか確認しろと命じる。拉致されかけたニザールから自分の身元が漏れるのを阻止するため、結局はフェリスが彼を殺す。アジトに乗り込んだフェリスを待っていたのは、激しい銃撃戦だった。資料を奪ってバッサームの車に飛び乗るフェリス、猛スピードで追いかける組織のジープ、空から応援に急ぐ軍用ヘリ、容赦なく発射されるミサイル砲……。
数日後、病院で瀕死の状態から目覚めたフェリスの皮膚にめり込んでいたのは、バラバラに砕け散った相棒、バッサームの骨だった。彼の遺族への補償を、ホフマンは冷たく却下。フェリスにヨルダン行きを命じる。彼が奪った資料から、アンマンにあるサリームの隠れ家が発覚したのだ。ヨルダン情報局(GID)の責任者、ハニ・サラームに協力を仰ぐフェリス。ハニは油断のならない超一流の工作員だが、アラビア語に堪能で頭が切れるフェリスをひと目で気に入る。フェリスもまた、ハニに最上級の敬意を表し、ホフマンの命令に背いて情報を提供する。ハニとフェリスの信頼関係をブチ壊したのは、ホフマンだった。ハニのスパイになった組織の戦士カラーミをアメリカ側で利用したいと考えたホフマンは、フェリスに黙ってカラーミ誘拐を企てたのだ。裏工作は失敗、せっかく掴んだ隠れ家は組織によって燃やされ、フェリスはハニから国外退去を宣告される。フェリスは、激怒した。これ以上、部下をコマのひとつとしか考えない勝手な上司に従うのはゴメンだ。現場を知らない上司の、頭だけで考えた作戦にもウンザリだ。フェリスは自らの豊富な経験から、前代未聞の危険かつ大胆な作戦を思いつく。それは敵を罠にかけるために、味方はもちろん、世界中の人々さえも欺く完璧な嘘だった。フェリスの嘘、ホフマンの嘘、ハニの嘘、それを迎え撃つサリームの嘘──果たして、最後に勝つのは、誰の嘘か?
2008年12月20日(土)丸の内ピカデリー1他 全国ロードショー