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地球が静止する日

The Day The Earth Stood Still
2008/アメリカ/20世紀フォックス映画/104分
出演:キアヌ・リーヴス ジェニファー・コネリー ジェイデン・スミス キャシー・ベイツ 
監督:スコット・デリクソン
http://movies.foxjapan.com/chikyu/

偏差値:50.5 レビューを書く 読者レビュー(4) 予告を見る

「人類が滅亡すれば、地球は生き残れる」
宇宙からの使者が突きつける最終宣告!
キアヌ・リーブス主演、SFアクション超大作

 その運命の日、人類の歴史に最も衝撃的な1ページが加わろうとしていた。宇宙からの巨大な球体が世界中に出現し、ひとりの使者がニューヨークのセントラルパークに降り立ったのだ。クラトゥと名乗るその訪問者は、友好の使者なのか、それとも恐るべき侵略者なのか。未知の驚異的なテクノロジーとパワーを見せつけられた政府関係者、科学者、そして一般市民は、為す術もなく恐怖と混乱に陥れられる。そして彼らは、まさしく現実のものとなった人類存亡の危機に立ち向かっていく……。
 待望のキアヌ・リーブス最新主演作『地球が静止する日』は、『ウエスト・サイド物語』『サウンド・オブ・ミュージック』の巨匠ロバート・ワイズによる1951年作品『地球の静止する日』がベースとなったSFアクション超大作だ。冷戦と核の時代の世相を背景にした『地球の静止する日』は、SF映画史上最もリアルな視点で宇宙からの使者を描いた名作として知られ、多くの映画人とファンに今なおリスペクトされている。
 キアヌ・リーブス扮するクラトゥは、人類を震撼させる究極の最終宣告を突きつける。「人類が滅亡すれば、地球は生き残れる」。クラトゥの目的は地球を救うこと。それを成し遂げる唯一の手段は、人類を地上から抹消することだと冷徹に言い放ったのだ。人類はいかなる“罪”を犯したのか。そして人類が地球に対して果たすべき“責任”とは何なのか。21世紀の今を生きるすべての観客の胸に突き刺さる奥深いテーマをフィーチャーし、人類の最後の希望のありかを探る。そんな新しい次元に踏み込んだエポック・メイキングなSF映画がここに完成した。

史上空前のディザスター映像が炸裂する
恐ろしくもリアルな人類存亡の危機!
そして最後の希望のありかを探る奥深いヒューマン・ドラマ

 さらに驚くべきは、壮大なストーリーのスリルと臨場感を極限にまで高めるスペクタクル・シーンの数々だ。人類の科学では想像も及ばない無数の謎の物体が、猛烈な勢いで増殖しながら地上のあらゆるものを跡形もなく溶かし去っていくディザスター描写を、最先端のVFX技術を駆使して映像化。さらに宇宙船の既成概念を打ち破る巨大な球体の斬新なビジュアルなど、あらゆるディテールに緻密なリアリティを吹き込んだ映像世界が観る者を圧倒する。
 キアヌ・リーブスが挑んだかつてない新境地も大きな見どころだ。その端正でクールな美貌は、容易に真意をうかがわせない宇宙からの使者という異色キャラクターにこのうえないはまり役。クラトゥの威厳に満ちたカリスマ性を堂々と体現し、その優雅にしてミステリアスな一挙一動からひとときも目が離せない。また科学者ヘレンに扮するのは『ビューティフル・マインド』のオスカー女優ジェニファー・コネリー。その幼い息子ジェイコブを、ウィル・スミスの愛息にして天才子役として名高いジェイデン・スミスが演じる。物語を左右する重大な決断を下す国防長官には名女優、キャシー・ベイツが挑む。中でもクラトゥとヘレン&ジェイコブ親子が織りなす人間ドラマが、地球を揺るがす緊迫したストーリー展開に温もりを与え、人類のかけがえのない美点である愛や勇気といったヒューマンな側面にも光をあてていく。
 この超大作のメガホンを託されたのは、『エミリー・ローズ』で世界的に絶賛されたスコット・デリクソン。ハリウッドの未来を担う知性派の新鋭監督が、怒濤のアクションと感動的なドラマを見事に融合させ、迫真のエンターテインメント巨編に仕上げた。ワイズ監督の『地球の静止する日』をベースに、大胆な現代性を採り入れた脚本を執筆したのは『ラスト・キャッスル』のデヴィッド・スカルパ。そして撮影監督デヴィッド・タッターサル(『スター・ウォーズ エピソード1〜3』)、音楽のタイラー・ベイツ(『300〈スリーハンドレッド〉』)といった名手たちが、この冬最大のスケール感を誇る話題作で熟練の技巧を発揮している。


● STORY

彼は警告にきた。
しかし—
人類は気づいていない。

 突如、木星軌道の外側で謎の巨大な球体が発見される。それは、想定外の進路をとり、信じがたい速度でニューヨークに向かっていた。一方で、球体は世界中の至る所でも出現していた。アメリカ政府は軍を出動させて厳戒態勢を敷き、あらゆる分野の専門家を集めて危機対策チームを立ち上げる。そのメンバーの一人は生物学者ヘレン・ベンソン博士。政府のエージェントに強制的に協力を求められた彼女は、亡き夫の連れ子である幼い息子ジェイコブを隣人に預け、現場に急行することになる。
 ヘレン達がセントラルパークに到着して間もなく、球体はその上空で静止し、軍隊が周りを包囲する。そして、ついに姿を現した宇宙からの使者クラトゥ。地球外文明の代表としてやってきたと語る彼の外見は人間そのものだが、全ては謎に包まれたままだった。
彼はいったい何者なのか。友好の使者か、侵略者か。対策チームは軍の施設で尋問を試みることに。そこで明かされた彼の目的とは“地球を救う”ことだった。やがて、彼は特殊な能力を駆使して尋問官の意識を操作し、厳重な警備網を平然と破って姿を消してしまう。その時、異変に気づいたヘレンは、施設を抜け出し息子の元に戻ろうとしていた。
 ニューヨークの街に出たクラトゥは、すぐさまある目的を遂行すべくヘレンに接触する。事情を察知したヘレンは、やむなくジェイコブを連れてクラトゥと合流した。多感なジェイコブは突然目の前に現れたクラトゥに不審感を抱き、不安な気持ちにかられる。ほどなくして、目的も聞かされぬままヘレンとジェイコブは、クラトゥの指示する場所へ共に向かうことになる。そこで、クラトゥが会ったのは過去に地球に送りこまれていた別の使者だった。クラトゥはその男から様々な事情を聴き取る。その後、彼らは別の目的地に向かうことになる。そんな中、ヘレンはクラトゥから衝撃の事実を聞かされることに。「人類が滅亡すれば、地球は生き残れる」。彼こそが人類存亡の鍵を握る男と悟ったヘレンは必死の説得を試みるも、クラトゥの決意は固かった。そこで、ヘレンは彼のその決断を変えられないかと、ある人物にクラトゥを会わせようと考える。その行程で、クラトゥは初めて接する人間社会を目の当たりにし、同時に人類の別の側面にも気づくことになるのだが・・・。
しかし、その時には仕組まれていた攻撃が既に始まろうとしていた。無数の謎の物体が猛烈な勢いで増殖しながら街に向かっていたのだ。それは、これまで誰も見たこともない脅威の破壊力で、地上のあらゆるものを跡形もなく溶かし去り、人類は抵抗の術を失ってしまう。ついに、その脅威が目の前に迫りくる中、予期せぬ事態が起こった。
もはや止められるのはクラトゥしかいないのか。しかし人類の罪深き本質を見抜いた彼の意思は揺るぎそうになかった。はたして、クラトゥはその使命を全うして、地球を救うために人類を滅亡させるのか。それとも、人類は彼の“心”を動かすことができるのか。ついに、その歴史を終えようとしている人類の命運は・・・。

2008年12月19日(金) 日劇1他 全国超拡大ロードショー

1600人殺到『地球が静止する日』大規模ジャパンプレミア

1600人殺到『地球が静止する日』大規模ジャパンプレミア

2008年12月18日(木)、六本木にて『地球が静止する日』のジャパンプレミアが行われ、キアヌ・リーブス、ジェニファー・コネリー、ウィル・スミスの息子であるジェイデン・スミス、監督のスコット・デリクソンが出席した。