2009/日本/ショウゲート/112分
出演:伊藤淳史 高良健吾 多部未華子 濱田岳 森山未來 大森南朋
監督:中村義洋
原作:伊坂幸太郎
音楽プロデュース:斉藤和義
脚本:林民夫
撮影:小松高志
照明:松岡泰彦
録音:高野泰雄
美術:仲前智治
http://fishstory-movie.jp/
構成力抜群の映画 [90点] [参考:1]
このレビューはネタバレを含みます
彗星が地球へ衝突が迫ってくる2012年。
世界が終わろうとする中、日本のとあるミュージックショップに、日本のパンクバンド“逆鱗”の「フィッシュ・ストーリー」が流れる。
このパンクな1曲がまさか地球を救うきっかけになるとは?一体どうやって?
物語はこの2012年からスタートし、2009年、1999年、1982年、1975年の5つの時代が、短篇映画のように場面が変わっていく。
登場人物もどこで重なるのか?最後の5分間で一つ一つの時代の人たちの糸が重なりあい、やがてつながっていくのがわかるというユニークな構成。
面白い。
初めはホラー系で眼をそむけたくなるシーンや、胸がムカつくシーンがあって「これはちょっと私には?」と思ったが、だんだんと映画の構成の不可思議さと見事さに惹きこまれていき、ラストはとても後味のいい小気味良さで終わってくれた。
しかし、よくまあこんなとっぴょうしもない話が作れたものだ(笑)。
よく考えると、とてもじゃないが、全くつながりがなさそうな事をつなげてしまったよね。
売れない、しかもまだ「パンクロック」という名すら知らない日本のパンクロックが一体、どうやって世界を救うのか?
「今、俺達の音楽が売れなくても、誰も認めてくれなくても、けっして無駄じゃない!」って。
この映画、必死にロックバンドをやっている人たちに勇気を与えてくれることだろう。
でもさ、普通、有り得ないだろう?
まさにホラ話=「フィッシュ・ストーリー」
タイトルどおりの映画。
「アヒルと鴨のコインロッカー」の原作者の伊坂幸太郎と中村義洋(監督)が再びタッグを組んだ作品。
「アヒル~」の時も思ったが、とってもナイーブだなぁ~。そして構成力に抜群のセンスを感じる。
2009/11/17 16:22
ちりつも
ミニシアター系、そうですね。低予算でよくここまでうまく作れたなと感心してしまいます。お金をかけなくてもよい映画は作れるんですね。(#^.^#)
ちりつも (09/11/17 18:51)
【ショウゲート】今週から4週に渡って、『フィッシュストーリー』の公開記念スペシャルトークを実施予定です。斉藤和義さん、伊藤淳史さん、森山未來さんも登壇を予定しています! 『重力...
2009年3月9日(月)、渋谷にて、『フィッシュストーリー』から誕生したパンク・バンド<逆鱗>のライブ付き試写会が行われた。伊藤淳史は弟の死を乗り越えての演奏となった。濱田岳、多部未華子、斉藤和義も登壇した。
中村義洋×伊坂幸太郎×斉藤和義『フィッシュストーリー』降臨!
2008年11月18日(火)、有楽町にて『フィッシュストーリー』の完成披露試写会が行われ、中村義洋監督、出演の伊藤淳史、高良健吾、多部未華子、濱田岳、大森南朋が舞台挨拶をした。
本当に生きてて良かったと思える映画ですよね。思い切りミニシアター系の映画ですが、内容が良いですね。
シネマガ管理人 (09/11/17 18:12)