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2008/日本/東宝/105分
出演:役所広司 アヤカ・ウィルソン 妻夫木聡 土屋アンナ 阿部サダヲ 加瀬亮 小池栄子 劇団ひとり 山内圭哉 國村隼 上川隆也 
監督:中島哲也
http://www.paco-magic.com/

偏差値:58.5 レビューを書く

大人が泣けるおとぎ話 [85点] [参考:2]

「下妻物語」「嫌われ松子の一生」の中島哲也 監督、最新作。最初に言っておきますが、ムッチャクチャ面白かったですわ!
 映画館に入った瞬間、座席を埋める子供の多さに、一瞬ひるんでしまいました。『え?コレってお子様向け映画?CMとかだけ見てたら、そんなイメージ抱いちゃうのかな~(ウチの娘も『これ、見たい!』とか言ってたし)。大丈夫か~?この映画!』と、少々不安を抱えつつの観賞となったのですが、いざ上映が始まると、そんな不安はどこかへフッ飛んでしまいました。映画前半、『これでもか!』と言わんばかりに繰り出される、とってもダークな“摩訶不思議、阿鼻叫喚・暴走中島ワールド(^^;”に、『こんな映像、子供は恐がるんちゃうの?』と思いつつも、ぐいぐい引き込まれ(あ、意外とお子様たちは大人しかったです)、後半からは子供も大人も楽しめる、“超原色フルCGキャラクターショー”に狂喜乱舞!そう、まるでおもちゃ箱をひっくり返したような、1時間45分でした。でも、ただただ楽しいばかりなく、ストーリーもキチンと練られていて、大人の吾輩が観ていても何度か“ホロリ”と…いや下手すると“号泣”しかねないほど、愛と優しさに満ち溢れた素晴らしい、“大人向けのおとぎ話”でした。

 役所広司、妻夫木 聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、加瀬 亮、小池栄子、劇団ひとり、山内圭哉、國村 隼、上川隆也…主要キャスト陣の奇抜なメークと、彼等がCGキャラとして描かれた後半の“絵本芝居”のシーンは、もお絶対必見です!役所さんは貫禄でしたが、吾輩的には「魅せられて」を絶唱する國村さんと、ヒース・レジャーが演じた“ジョーカー”を彷彿させる(チョット、褒めすぎ??)、妻夫木クンの“ザリガニ魔人”の怪演が、大ヒットでございました。あと、アヤカちゃんは、凄いですね~。上手いし、カワイイし(←変な意味じゃなく!)…ホントに“天才子役”誕生ですね!

 しかし今年は“ポニョ”だの“パコ”だのと、カタカナ名前が流行ってますね。この方が子供にはウケがイイのかな?何となく、大人が聞いてても楽しい響きですしね。でも、ホントにこの映画を観るために、あんなにたくさんの子供たちが来ているとは、想像いたしませんでした。いやあ、CMの力は凄い!

 『子供が大人に、読んであげたい物語』←いいキャッチですね。意外にも(!)親子で楽しめます。是非映画館でご覧になってください。あ、決して“実写版・ケロロ軍曹”ではございません(^^;!

2008/09/18 21:21

mori2

参考になりましたか?

先日娘にせがまれてDVDで見ましたが、まさにこのレビューのとおりでした。娘がせがんだで見たということは「娘に物語を読んでもらった」ということですかね(^^)素晴らしいレビューをありがとうございます

監督で観る人 (10/01/01 18:19)

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