2008/日本/東宝
出演:松山ケンイチ 加藤ローサ 松雪泰子 ジーン・シモンズ(2)
監督:李闘士男
http://www.go-to-dmc.jp/
偏差値:58.0 レビューを書く
デスメタ最高! [80点] [参考:1]
松山ケンイチはカメレオン役者であると思っていたが、ここまでブチキレた役をやるとは思わなかった。
爽やかな恋の歌を歌いたいのに事務所の方針で真逆のデスメタを歌わされ、いつの間にかデスメタ界のカリスマになってしまったギャップと、それを悩んでいる姿が面白く楽しい。
ヨハネ・クラウザーⅡ世の歌を松山ケンイチ本人が歌っているのであれば歌唱力も大したものである。
もっとも「サツガイセヨ、サツガイセヨ」と絶叫するところ以外は何を歌っているのかよく分からなかったが、デスメタ初心者の私はまぁそんなものと納得することにした。
TVの歌番組では日本語で歌っているのに歌詞のテロップが流れるという不思議な現象が多いが、この映画にも歌詞のテロップを流してほしかった。
松山ケンイチ以上に驚いたのが事務所の女社長、松雪泰子である。
本作上映前に「容疑者Xの献身」の予告編があり、そこに映っていた彼女は悲しく薄幸そうな女性に見えた。
ところが本作の彼女はイカれた服装の超ドS女で、卑猥な台詞を連発しながら嫌がる松山ケンイチを意のままに操る女性であったため、観ていたこっちは椅子から転がり落ちそうになった。
やっぱり役者さんは凄いものだ。
今までデスメタは聴いたことがなかったが、ちょっと聴いてもいいかなと思える楽しい作品であった。
2008/10/23 23:17 (2009/03/02 21:34修正)