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2007/日本/ショウゲート
出演:小栗旬 ユースケ・サンタマリア 小出恵介 塚地武雅 香川照之 
監督:佐藤祐市
脚本:古沢良太
撮影:川村明弘
音楽:佐藤直紀

偏差値:61.8 レビューを書く

とにかく笑える推理劇 [95点] [参考:1]

2007年に劇場で一番笑った作品であり、とっくにレビューを書いていると思っていたらまだだったことに気づいて少々焦った。

タイトルの「キサラギ」とは登場する5人のネット仲間の男たちが愛する、遅れて来たアイドル「如月ミキ」のことである。

1年前に自殺した彼女の1周忌にオフ会で集まった5人のオタクたち。

お互いに顔を合わすのは初めてであり、もちろん本名も知らない彼らであるが、彼女を偲びつつレアグッズを自慢しあう姿が実にオタクらしい。

そうして和気あいあいとしていた彼らのうちの1人が突然「彼女は殺されたんだ。」と言ったことから、一転その死の真相を探る推理劇に発展していく。

そう推理劇に発展していくのだか、そのシリアスな展開がいつの間にか意外な展開になり笑いにつながっていくため、そのギャップに笑いも倍増する。

映画の舞台はオフ会兼1周忌を行っている室内だけであり、「12人の怒れる男たち」ならぬ「5人の笑えるオタクたち」と言ったところである。

彼女の死の真相は…そして5人の男たちの正体は…上質のミステリー兼コメディの結末はぜひ本作を観て明らかにしていただきたい。

しかしこれだけの話題作なのに、あのTSUTAYAではなぜかレンタルDVDの在庫枚数が異常に少なく常に貸出中となっている。(1店舗に1枚しかない店もあり、店員に聞くとちょっと事情があってモニョモニョ…と言われたことがある。)

ゲオには結構な枚数が置いてあったのに、う~んこれもミステリーだ(笑)

2009/03/24 22:34 (2009/11/07 06:17修正)

kira

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