Children of Men
2006/イギリス・アメリカ/114分
出演:クライヴ・オーウェン ジュリアン・ムーア マイケル・ケイン
監督:アルフォンソ・キュアロン
偏差値:61.8 レビューを書く
希望とは何ぞや [85点] [参考:1]
このレビューはネタバレを含みます
この映画の舞台は2027年。子どもが産まれなくなった世界で、奇跡的に妊娠した女性を守る男の物語。
子どもが産まれないという設定とともに、この映画で描かれる世界はやたら殺伐である。「非常にリアリティのある殺伐さ」と言えばいいのか。今から十数年後の世界だけに余計に。
そんな世界の中の希望と言える赤ん坊の泣き声で皆が静まり返り、主人公たちに道を譲る、この設定だからこそ成しえた非常に印象的シーンでした。
ラストシーンも印象的。その後は観客の想像にお任せするようなのはあまり好きではないのだが、映画のテーマ上、逆にこのラストにした方がいいのかもしれません。
この映画は、長回しが非常に素晴らしい。クライマックスの6分にも渡る長回し。僕は映画の専門的ななんとやらは何も知らないので、上手く説明できないのですが、やはり素晴らしいの一言。あれだけの長時間、役に集中した主演のクライヴ・オーウェンとカメラを回し続けたスタッフは本当にお見事。ここだけでも観る価値アリです。
それと、クライヴの次にクレジットされているジュリアン・ムーア演じる、「ジュリアン」。彼女は開始30分後くらいに殺されてしまう。彼女のファンとしてはこの扱いはどうだろうと思った。それだけ最後に言いたかった。
2009/03/06 22:38
ハローメロウ
意外性はありました。というかジュリアンはこの扱いに納得したのでしょうか。
ハローメロウ (09/05/04 23:33)
あの扱い方は、やっぱりかっこいいし、ぜいたく感もあるし、たぶん、納得してると思います。
それが役者ってもんですぜ。
シネマガ管理人 (09/05/05 07:20)
そういう風に言われると、昔「エグゼクティブ・デシジョン」という映画があって、それにスティーブン・セガールが出てくるのですが、中盤であっさり死んじゃって、凄いショックだった覚えがあります。きっとそういうことだと思います。違うか。
ハローメロウ (09/05/05 22:15)
実は僕もこの映画を見て、スティーブン・セガールを思い出してしまいました。記憶では中盤どころか序盤で死んでたような気が・・・。
シネマガ管理人 (09/05/06 01:06)
この映画の、ジュリアン・ムーアの扱い方、しびれますね。禁じ手に出たぞという感じです。
シネマガ管理人 (09/05/02 02:27)