Terminator 2: Judgment Day
1991/アメリカ/137分
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー リンダ・ハミルトン エドワード・ファーロング ロバート・パトリック
監督:ジェームズ・キャメロン
偏差値:63.2 レビューを書く
最後の特撮映画、最初のCG映画 [96点] [参考:3]
「ターミネーター サラ・コナー・クロニクルズ」が無茶苦茶面白かったので、もう一度「T2」を見直してみました。かなりグロテスクなシーンの多い映画だったんですね。「サラ・コナー」にはこういうグロいシーンがなかったので、そこはやっぱりホラー出身のジェームズ・キャメロンなんだなあと思いました。
「T2」はちょっとストーリーが臭いので、「1」ほど好きじゃないですが、「1」よりもはるかにお金をかけているので、今見ても古さを感じません。当時これほど贅沢にお金をかけた映画はありませんでした。驚くのはカー・チェイス・シーンが多いこと。これでもかと何度もカー・チェイスが出て来ます。そして何台車が衝突することか。どれも実際に車をぶつけているので、やたらと衝突が生々しいです。最近はCGで描かれるから、ド派手に車が大破するものですが、こういうただボンネットがぐにゃっとへこむだけの衝突も今見るとかなり新鮮で、生々しいです。やっぱりCGより本物の方がすごいなあと思います。
ビルも実際に爆破してますから、これもやたらと生々しい。これも今じゃCGで描かれてしまいますから、最近の映画とは生々しさが違います。ちなみに同じ顔の登場人物が二人出て来るシーンはCGではなく、すべて実際に双子で撮影しているそうです。サラ役リンダ・ハミルトンも実は双子だったんですね。
CGを使わないころの時代の特撮の最後の到達点ともいえるものだと思います。これ以上のものはないと。最近「ダークナイト」でこのやり方が見直されて感心したものでしたが、「ダークナイト」でやりたかったのは「T2」だったんでしょうね。
そしてこれは初めて成功したCG映画でもあります。T-1000の映像がCGで描かれていますが、これは当時かなり衝撃的でした。あのテカテカのメタリックなテクスチャは一番描きやすいCGだったと思いますが、逆にそれが功を奏して見たこともない凄い映像になっていました。床が盛り上がってみるみる人間の形が現れるシーンの衝撃はいまだ忘れられません。「T2」と「ジュラシック・パーク」を皮切りに、ここから次々とCGを使った映画が出て来ました。
キャメロンは当時スピルバーグの人気を超えて、最もお金を使える映画作家でしたが、「タイタニック」の後はどうしちゃったのでしょうか。今じゃピーター・ジャクソンに立場を取られた気がします。
2009/05/05 10:51
シネマガ管理人
>cathyさん
双子というのは僕も人から聞いた話ですけど、今思うとすごくアナログな考えですね。
キャメロン監督はほんと凄い!
読者レビューもっともっと活用してくださいね。
シネマガ管理人 (10/01/30 06:04)
シネマガ管理人さんのレビューを読んで、
同じ人が出てくるシーンがすべて双子で撮られていた
と初めて知ってびっくりしました(笑)
みなさんのレビューを見ているといろんな発見があっておもしろいなぁ!
といつも思います(*´∇`*)
cathy (10/01/29 21:06)