僕らのミライへ逆回転
Be Kind Rewind
2008/アメリカ/東北新社/101分
出演:ジャック・ブラック モス・デフ ダニー・グローヴァー ミア・ファロー シガニー・ウィーヴァー
監督:ミシェル・ゴンドリー
http://www.gyakukaiten.jp/
あったかい僕らの手作り映画。 [79点]
※ネタバレを含むレビューです。
CMで観たときからずーっと気になっていて、本日レンタルで観ましたーっw
相変わらずジャック・ブラックはどこかキテる役をやらせるとハマり役ですねー。
映画で前半は、映画のトンデモリメイクを作り続けるジャック一同にゲラゲラと笑っていましたが、よくよく考えるとこれって違法ですよねー。
だから、後半に著作権違法という現実を突きつけられ、ただ笑ってリメイクをしていただけから、まじめに一つのオリジナルを作ろうと一丸になって一つの作品を作り上げていく。まさに映画を作る人達の感動や興奮が、この映画には描かれているような気がしたのですよー。
街角の萎びたビデオ屋で起こるハチャメチャ大騒動としてだけでなく、最後には町全体がほんわかと包まれる感じに終わって、ただのコメディーでは終わらない二重構造がいいなーっと思います。
個人的に、この作品内で使われている技術は、トンデモないけど、意外と使えるんじゃなかなーっというのが多かったのが驚きですねー。
画面を反転させて、昼を夜にしようと挑戦したり、それじゃあ顔が白くなるから、モノクロコピーした自分の顔を張り付けて撮影に挑んだり(笑)
あと、この映画内でリメイクされた作品をちょーっと知っていると笑いの量が増える事間違いなしです(笑)
結構有名どころが多いので、ちょこーっとだけ出てくる映画に触れておいて笑うも良し。そのままでも観て笑うも良しの楽しい作品でした。
2009/03/07 04:43
ころね
映画ファン必見!! [83点] [参考:1]
「ゴンドリーの最高傑作」って言われてますけど、たしかにゴンドリーの映画では一番面白かったですし、最も愛らしい作品になっていますね。ばかばかしく描いておきながら、最後にはホロリとさせました。
内容は、DVD全盛の時代に、古いVHSをレンタルしているレンタルビデオ店を中心に展開されるその町のヒューマニズムを描いたバカバカコメディ。ひょんなことから店内の全商品を台無しにしたジャック・ブラックが、無くなった商品の代わりに間に合わせで「ゴーストバスターズ」「2001年宇宙の旅」「ロボコップ」等を自らリメイク。そしたらそれが大好評でジャック・ブラックは町の人気スターになっていく。
映画プロデューサーもどきを演じたジャック・ブラックが最高!彼にぴったりの役です。どの映画にも「あの出来は最高だった」と、自信と誇りを持っている姿に惚れ惚れ。「キング・コング」のリメイクでは遠近法を使ってゴリラを大きく見せたり、映画作りの発想が豊かで面白かったです。YouTubeみたいだけど手はこんでいてCG全盛の今ではありがたい手作り感。すごく低予算だけれど、どの映画も映画愛にあふれていました。
この映画、映画ファンは必見ですよ。かなり沢山の映画にオマージュが捧げられています。どんな監督でも一本くらいはゴンドリーみたいに「映画をテーマにした映画」を作るべきでしょう。
原題は「巻き戻して返却してください」という意味。今じゃ死語ですけど、昔のVHS時代はどこのレンタルビデオ店でもそういう注意書きがあったものです。
2008/06/08 23:10
シネマガ管理人
トラックバックはこちらのアドレスから受付しています。トラックバックについて