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ミスト

The Mist
2007/アメリカ/ブロードメディア/125分
出演:トーマス・ジェーン マーシャ・ゲイ・ハーデン ローリー・ホールデン アンドレ・ブラウアー トビー・ジョーンズ ネイサン・ギャンブル アレクサ・ダヴァロス ジェフリー・デマン フランシス・スターンハーゲン ウィリアム・サドラー 
監督:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング

※動画はQuickTime形式です。

偏差値:60.3 レビューを書く 解説 予告を閉じる

友人の推薦 [82点]

※ネタバレを含むレビューです。
映画の評価のしかたに共通点のある友人が
「ミストどうよ?」
と薦めてくれたので観て
「ラストはああ…って感じ」
ということも知っていて
なんとなく予想していた通りになったんだけど
後味はやっぱり悪かった。

いかんともしがたい無力感。

恐怖の巨大な生き物が襲ってくるシーンにもまして
人間の狂気の描き方がすごいってば。
なんか、一番恐いのは人間っていうけど
それを思いっきり突きつけられた感があった…。
いや、化け物も恐いけど…。

印象的なのはやっぱりラストの一場面なんだけど
最初に子供のために危険を顧みず出て行った女性が
しっかり自分の子供たちとともに保護されてた姿は
すごく心に焼きついた。
自分の子供守ろうとして、結局守れなかったのは
どっちだったんですか、みたいな。これも残酷だな。

情けは人のためならず
っていうのは、もしやこれか…
と、すごく思った。

ひどく残酷な終わり方だけど
でも教訓は嫌ってくらいにあった気がする。

私が得た教訓は
上記の「情けは人のためならず」と
(これはケースバイケースな気もするが)
「とりあえず、最後の最後まで諦めるのは延ばしといていいんじゃないか?」
かな…?

ちなみに、原作未読です。

2009/06/04 22:00

cathy

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ぽかー(゚Д゚)ーん [85点]

※ネタバレを含むレビューです。
とさせるラスト。
でも、現実は残酷で、こういう事って多いですよねー……(汗)

スティーブン・キング原作は映像化するといつもなんか違うと友人が熱く語っているのですが、私は原作を読んでない派なので、原作との差異は分かりませんが、全体的に面白かったと思います。

買い出し先のスーパーマーケットで、謎の生物が潜む霧に足止めされた人々のホラーサスペンスという事で、冒頭から最後まで手に汗握る展開満点でした。とりあえず、集団ヒステリーって、やっぱり怖ぇー……。
いつ誰が、どういう風に殺されてしまうのか。人数が多い分だけに予想出来なくて少人数制のミステリーやホラーよりもドキドキ感があった気がします。

結局、あの霧や化け物が一体何なのか。
本当に異次元が開いた結果、こういう事になったのか。
ブラックボックス的な部分もまさに霧のようで、真相は全くもって分からないままでしたが、分からないからこそ、ロマンがあるんだろうなーっと思うそんな一本でした。

2009/05/29 04:18

ころね

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映画の終わり方より… [80点] [参考:2]

※ネタバレを含むレビューです。
スティーブンキング原作最新映画、ということで久しぶりに劇場へ。

スティーブンキング映画に関しては原作を読んでから映画を見る、というネタバレもなんのそのな見方をしている。今回も例外ではない。映画のラストは原作と違うという噂を聞きつけ、これは見るしかない、今すぐ、となったわけである。(決してCMの「衝撃のラスト」につられた訳ではないのです。)

いきなりラストについて。このラスト、なんて残酷なんだ。これじゃあんまりだ。主人公と共に目を覆いたくなってしまった。虚し過ぎる。救いようが無い。チクショウ!本当に叫ぶ以外にできることがあるだろうか。この気持ちは何だろう?怒りか?悲しみか?息子を守ろうとした結果がこれか?なんてこった。

なんとも表現し難いやりきれない気持ちで帰宅したのであった。

小説のラストは全く違う。主人公たちはあの霧から脱出できたわけではないが、まるでフェイドアウト(?)のような終わり方だった。個人的には、小説のラストが好きだが、これが映画のラストじゃさすがにしまらないかもしれない。

けど、この映画自体は良かったと思う。なんといってもラストであれだけ主人公に感情移入できたわけで、最初からストーリに引き込まれていた。店の中での人々のやり取りにやきもきしながら、一緒にストーリを進んでいけた気がした。
この映画のメインである霧にはかなり強烈な印象を受けた。あの濃厚な霧がそれこそ生き物のように谷間から這い出てくるシーンや、シャッタの隙間から見えた霧はすごかった。本物の恐怖を隠しているはずなのに、それ自身が恐怖の塊となっていた。

というわけで、全体的には見てよかった映画であった。


ところで冒頭に主人公が描いていた絵は「darktower」をモチーフにしたものだったのだろうか…

2008/05/12 23:25

jake

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不愉快な映画だけど傑作 [99点] [参考:1]

無茶苦茶怖かった。今までに見たことのないまったく新しいパニック映画、ホラー映画の形をみたという感じでした。

基本はスーパーマーケットの中だけで繰り広げられる密室系映画ですけど、最後までイヤぁな不安感を感じながら見させてもらいました。笑いがなく、今まで僕が味わったことのない不愉快な映画でしたけど、こういう体験は映画ではなかなか味わうことがないものなので、僕の2008年マイベスト候補リスト追加決定です。

最後まで不安で不安で。だから「ちゃんと終わってくれるよね」みたいな期待が最後まで心の中にありました。エンディングっぽい映像が出てくると「もしかしてこれで終わり? あぁ、まだ終わりじゃなかった。良かった」みたいに何度もそんなことを思いましたよ。

2008/05/10 20:15 (2010/08/01 10:47修正)

シネマガ管理人

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