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Snow White and the Huntsman
2012/アメリカ/東宝東和/127分
出演:クリステン・スチュワート シャーリーズ・セロン クリス・ヘムズワース サム・クラフリン 
監督:ルパート・サンダース
http://snowwhite-movie.jp/

偏差値:56.1 レビューを書く 解説

戦う白雪姫 [83点] [参考:1]

このレビューはネタバレを含みます

ディズニーでアニメ化もされたグリム童話「白雪姫」の実写版ですが、これまでとは違い行動的で勇ましい白雪姫になっているのに驚きました。

お約束の魔法の鏡、7人の小人に毒リンゴはちゃんと出てきますが、さてどんな形で物語に絡んでくるのかは観てのお楽しみです。

主人公のスノーホワイトや彼女を取り巻く人々の描き方が割と淡白なので、映画としての重厚さはあまりなく、今風のアクションファンタジーな映像を楽しむ作品になっています。

障気が漂う魔の森や妖精の里、壮麗なお城などが映像化されていますが、その世界観はどことなく「ドラクエ」に似ているような気がしました。

継母が恐ろしい魔女となった理由が少し描かれていすが、せっかく今までにない新しいタイプの白雪姫を登場させたのだから、魔女も悪にならざるをえなかった悲哀や他人の精気を取り続けることでしか生きられないことに苦しんでいる悲しい女として描いた方がより奥の深い作品になったような気がします。

気になったのは白雪姫を助け魔女を倒すはずの王子様の扱いですね。
ネタバレになりますがいわゆる白馬の王子様は登場しなくて、スノーホワイトの幼なじみと彼女を助けるハンターの2人がその役目をはたしていますが、彼らとの関係がイマイチよくわかりませんでした。

結局のところ現代的な戦う白雪姫は王子様の比護がなくても自分の力でたくましく生きていける強い女性だということなんでしょうね。

スノーホワイト役のクリステン・スチュワートが雪のように白くこの世で一番美しい姫かどうかは意見が分かれるところですが、甲冑を身につけ、勇ましく戦う白雪姫には適役だったと思います。

でも私が鏡の精なら、鏡よ鏡、この世で一番美しいのは誰?と聞かれると、やはりシャーリーズ・セロンあなたですと答えてしまうでしょうね(笑)

2012/06/29 16:36

kira

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『スノーホワイト』美の女王シャーリーズ・セロン来日

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2012年5月20日(日)南青山で、グリム童話『白雪姫』を新解釈で描く映画『スノーホワイト』のレッドカーペット・イベントが行われ、女王役を演じたシャーリーズ・セロンと監督のルパート・サンダース、吹き替え版の声を演じた小雪と椎名桔平の4名が登場した。