2011/アメリカ/東宝東和
出演:テイラー・キッチュ リーアム・ニーソン 浅野忠信 リアーナ
監督:ピーター・バーグ
http://battleship-movie.jp
偏差値:61.0 レビューを書く
続編に期待 [80点]
このレビューはネタバレを含みます
ユニバーサル映画100周年記念作品と銘打っているのと、予告編の戦艦の迫力に惹かれて、久々にこれは劇場の大画面&大音響で観たいと思い映画館に足を運びました。
最初は戦艦とは全く関係のない人生ダメダメ男の話しで、一瞬コメディか?と思いましたが、謎の宇宙船が出現するあたりからワクワクする展開になります。
いやが上にも敵の巨大宇宙船と地球連合軍の巨大戦艦との戦いが見られると気持ちが盛り上がったのですが、意外や終盤までは巨大戦艦ではなく駆逐艦と宇宙船の戦いが繰り広げられます。
確かにイージス艦の戦闘能力を考えると、大砲以外は駆逐艦の方が機動性も戦闘能力も優れていて、もはや巨大戦艦の時代ではないのですが、それはそれとしてせっかくの映画なのですからここは地球連合軍の巨大戦艦と敵の巨大宇宙船との激しい戦いを全編で見たかったですね。
映画も終盤になって、ようやく真打ち登場とばかりに戦艦がその勇姿を現しますが、待たされた分これはなかなか効果的な登場の仕方でした。
まあ、あのような戦艦が出てくるとは予想もしていませんでしたが、どのような戦艦が出てくるのかは観てのお楽しみです。
予想外のもう一つは戦闘区域がハワイ周辺に限られていたことですね。
ハワイ一帯が敵のバリアらしきもので封鎖されて外部からの攻撃ができないあたりから嫌な予感はしていたのですが、戦闘区域が地球規模でなかったため映画の規模を小さく感じてしまいました。
いや元々こちらの思い込みが悪いのですが、全世界が謎のエイリアンの襲撃で壊滅状態になり、人類存亡を賭けた最後の戦いに世界各国から集まった巨大戦艦が挑んでいくストーリーしか頭になかったのは「宇宙戦艦ヤマト」を観て育った者の宿命ですかね(笑)
それにしても浅野忠信はいい役をもらっています。準主役で主人公のテイラー・キッチュの人生ダメダメ男とは正反対の規律正しい軍人(正確には海上自衛隊の隊員ですが)といった感じです。
侍を連想させるようなエピソードが宇宙船の襲来までに描かれていれば、主人公との違いがもっと鮮明になったのではないかとも思いますが、それでも日本人がハリウッドの大作で重要な役を演じていると観ているこちらも嬉しくなってきます。
宇宙人の姿がオッサンぽいとか、ストーリーが都合良すぎるのではないかとかの批判もありますが、ユニバーサル映画の過去の名作を意識したような場面も出てくる100周年記念作品らしい作品です。
本作の宇宙船の襲来は地球の偵察が半分(それでも十分強敵ですが)で、敵本体の襲撃はまだこれから先になるでしょうから、次回作では本作以上の迫力ある戦いを期待したいですね。
2012/05/03 00:37
kira
2012年4月2日(月)、横須賀米軍基地で行われた『バトルシップ』の記者会見の取材についてのレポート。記者の感想など。
海軍とエイリアンの壮絶な戦いを描くアクションSF大作『バトルシップ』は、あらゆる意味で期待以上の作品になっている。今週号のシネマガではこの話題作『バトルシップ』について徹底的に語りたいと思う。
ユニバーサル映画100周年を記念して、「地球」を舞台にした、飛び切りスケールのでかいSF映画『バトルシップ』が登場する。作品には浅野忠信も出演している。