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眼下の敵

The Enemy Below
1958/アメリカ・西ドイツ/98分
出演:ロバート・ミッチャム クルト・ユルゲンス ラッセル・コリンズ アル・ヘディスン セオドア・ハイケル 
監督:ディック・パウエル
脚本:ウェンデル・メイズ
音楽:リー・ハーライン
撮影:ハロルド・ロッソン

(データベース登録者:ころね

偏差値:57.4 レビューを書く

天才VS天才 [76点]

※ネタバレを含むレビューです。
古い映画ですが、潜水艦を扱った戦争物だと「Uボート」に告ぐ名作との評判で、なかなか熱い戦いでした。

第二次世界大戦中の南大西洋。
トリニダードを目指して航行中だったアメリカ駆逐艦ヘインズは、浮上航行中のUボートを発見。
アメリカ海軍のマレル艦長はUボートが特定の場所を目指している事をすぐさま見抜き、相手をしつようなまでに攻撃。
しかし、ドイツ海軍のシュトルベルク艦長はそんなアメリカ海軍の攻撃を受けても怯まず、機転を利かせて、相手との形勢を二転三転させていくのであった……。

どちらの艦長も切れ者では済まされない勘の鋭さで知恵比べをするので、とにかく凄いです。
僅かな音で、相手の意図を探り、それが見事に的中。しかし、相手は相手で意図を知られた事を悟っただけでなく、それを逆手にとった作戦で相手を翻弄していくという……もう油断すると何が起こってそうなんだ!? となっちゃう位に白熱します。

当時、本当のアメリカ海軍協力の元撮影された爆破シーンも必見。昨今のCGバリバリの爆発に比べて、しょぼいとか言っちゃ駄目です。こちらは、海軍全面協力による、本 当 の 爆 破 な の で す か ら 。

ただ、個人的に言うと、ちょっとクライマックスのは卑怯なんじゃないかなーっと思ったりしましたが、ホントに手段を選ばない戦いというのは、まさにこの事を指すんだろうなーっと思わせる一本でした。

2011/01/21 23:28

ころね

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