2010/日本/ワーナー・ブラザース映画
出演:役所広司 佐藤浩市 桜庭ななみ 山本耕史 風吹ジュン 田中邦衛 伊武雅刀 笈田ヨシ 安田成美 片岡仁左衛門
監督:杉田成道
原作:池宮彰一郎
脚本:田中陽造
音楽:加古隆
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良作だが [67点]
死を許されなかった赤穂浪士生き残り二人の中でも、使命というより密命を与えられた孫左が主人公。
骨太で壮絶な作品ではあるが、描かれているのはツンデレお姫様と忠実で不器用な執事とのラブ・ストーリーに他ならない。決して父親と娘という関係にならないのが潔い。二人が肩を抱き合い別れを惜しむシーンには、不覚にも涙が出た。役所さんの人間味豊かな表情の数々、真摯な演技は絶品だ。
感動は起こる良作ではあるが、予想通りの幕切れで面白味には欠ける。同じ役所さんの『十三人の刺客』のほうが面白かった。
2011/01/04 09:47