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ロビン・フッド

Robin Hood
2010/アメリカ/東宝東和
出演:ラッセル・クロウ ケイト・ブランシェット ウィリアム・ハート マーク・ストロング マーク・アディ オスカー・アイザック ダニー・ヒューストン アイリーン・アトキンス ケヴィン・デュランド マックス・フォン・シドー 
監督:リドリー・スコット
http://robinhood-movie.jp

偏差値:61.5 レビューを書く

そしてシャーウッドの森へ… [90点]

ロビン・フッドが伝説アウトローとなり、シャーウッドの森に潜む前の物語。

イングランドの獅子心王リチャード1世は十字軍遠征に失敗し、祖国イングランドへの帰途へついていた。帰路の途中も数々の戦をしかけるリチャード王。従軍していたロビン・ロングストライド(後のロビン・フッド)はそんな王に辟易していた。
そんな折、ある戦いのさなかリチャード1世は命を落とし、ロビンは軍を離れることとなる。王の側近で命を失ったロバート・ロクスリーの剣をロバートの父であるウォルター・ロクスリーに届けるため、イングランドのノッティンガムに向かう。そこで運命の人マリアンに出会うのであった。

獅子心王リチャード1世の亡き後、バカ弟のジョン王が誕生し、ジョン王 vs フランス王フィリップ vs ロビン・フッドの3巴構図となり…


観終わって、リドリー・スコット監督の撮影の巧さに感動。彼は群衆での乱戦をいかにして撮影するかという一つのスタイルを構築したと言ってもよい。リドリー・スコット流が存分に発揮されている。
戦闘シーンはもちろんのこと、俳優たちの演技も素晴らしい。ラッセル・クロウ、ケイト・ブランシェットに関しては言うまでもないが、ジョン王役のオスカー・アイザックも素晴らしい存在感を出している。ラッセル・クロウは声がズルいですね。あの渋い声は…そりゃかっこいいでしょうよ^^

ラッセル・クロウは騎馬戦も巧い。どっかりと腰をおろして大剣を振るうわけではなく、前傾姿勢でやや腰を浮かした状態で馬にハミをとらせて乱戦の中を疾走する様はスピード感と迫力をリアルに伝えてくれます。
ケイト・ブランシェットは演技が巧すぎて、困りものです(笑) ロビン・フッドの物語なのに、ロビン以上に目立たないでって感じです。

印象に残ったシーンは、ウォルター・ロクスリー vs ゴドフリー! 風の谷のジルを連想してしまいます。
ジョン王がロビンフッドをアウトロー(無法者, 犯罪者)宣言するシーンもよかった。ジョン王の器の小ささ、醜さが全面に出ていて素晴らしかった。

音楽、スケール感、演技、撮影とあらゆる点で見応えのある映画で満足でした♪

関連作品:「グラディエーター」
連想作品:「あるスキャンダルの覚え書き」(ケイト・ブランシェット好きにはたまりません)

2010/12/12 10:56

Good Luck

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『ロビン・フッド』ラッセル・クロウは優しいパパだった

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2010年11月25日(木)六本木にて、『ロビン・フッド』のジャパンプレミアが行われ、ラッセル・クロウ、ケヴィン・デュランドがレッドカーペット・イベントに登場した。

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