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2010/日本/角川映画/110分
出演:宮崎あおい 大竹しのぶ 桐谷健太 絵沢萠子 國村隼 林泰文 斎藤洋介 春やすこ たくませいこ 友近 綾田俊樹 
監督:呉美保
http://www.okannoyomeiri.jp/

偏差値:56.6 レビューを書く

俳優の演技力で支えられた作品 [80点]

このレビューはネタバレを含みます

呉 監督は、色んな賞を貰っている原作を壊してしまいましたね。
それは、整形外科医の村上先生(國村 隼)と月子(宮崎あおい)が、恋人同士にしなかったと言うことです。村上先生は、オカン(大竹しのぶ)に2回告白して断られたとか、月子に話してます。(村上は月子を愛しているのですよ。)
原作通り月子と村上の恋愛の場面を描く事で、この親子と村上の微妙な関係や感情が表現されるのです。(原作では月子が村上は、母親が好きなのでは?と疑うのですが)
それと月子が怒る気持ちは解りますが、そればかりが強調されています。これでは、月子が酷すぎます。もう少し早く、ははおやの結婚を受け入れて欲しかった。
本当に残念な脚本でした。

この映画は、大竹さんが主役ですね。(あおいちゃんは、どちらかと言うと助演でしょう)
更に、陽子(大竹しのぶ)と服部研二(桐谷健太)の過去を全く映像にしていませんから、何故、結婚すると決めたのかがあいまいです。
(陽子が、どの様にして夫を失ったのかがポイントなのに)
陽子と研二は3年間交際していた事になってますが、時々、同じ飲み屋で飲んでいただけですよ。
死んだ月子の父親と陽子がどの様な経緯で結婚したかがポイントなのですよ。
110分に、まとめないで後20分くらい追加して、そこのあたりをちゃんと描いて欲しかった。

私は筋金入りのあおいちゃんファンですが、今回ばかりは減点します。

脚本は、全く気に入りませんでしたが、主要キャストが素晴らしい演技力で持ち味を出しているから、80点です。
ソラニンDVD発売されましたが、これは秀逸な作品ですから、是非ご覧ください。(僕は100点満点つけてます)

2010/09/05 08:40

ふっくん

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