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The Blind Side
2009/アメリカ/ワーナー・ブラザース映画
出演:サンドラ・ブロック ティム・マッグロウ クィントン・アーロン キャシー・ベイツ リリー・コリンズ ジェイ・ヘッド レイ・マッキノン 
監督:ジョン・リー・ハンコック
http://www.kakurebasho.jp

偏差値:61.8 レビューを書く 解説

サンドラ、最近すっごくいい [90点] [参考:1]

ものすごく幸福な実話がベースになっているのだけれど作品も最高にハッピーなものに出来上がっていて、鑑賞後誰もが笑顔で劇場を出て行けるような、そんな1本だった。

家族で観に来ていたのであろうある女の子が、帰り際
「これ、おもしろい映画だったね」
と笑顔で両親らしき人物たちと話していたのがすべてを物語っていると思う。

脚本もすごくよくできていて、テンポがよくウィットの効いた会話の交わされる場面では劇場に笑い声が溢れて、久しぶりにたくさんの人と映画を観る喜びだとか楽しさみたいなものを感じられた。

質のいいコメディのようでもあり、人間味溢れる感動のヒューマンドラマでもあり、笑って泣けるとはまさにこのことだろう。

去年観た『あなたは私の婿になる』もよかったけれど、こっちのサンドラはさらによかった。
ブロンドの母親役がこんなにハマるとは思っていなかったので、正直驚いた。
リー・アンの心の機微を、本当にうまく演じ切っていたと思う。素晴らしかった。

でも何よりの功績者はSJ役のジェイ・ヘッドなんではなかろうかと思う私。あの演技は反則だろ、と言いたくなるくらいにかわいい。存在感出し過ぎだ(笑)
マイケル役のクイントン・アーロンの、あの頼りなげな表情も母性をくすぐる感じですごくいいし、キャスティングも最高だったと思う。

「恵まれない環境に置かれた人間の誰もが、あんな幸運に恵まれるわけではない」
という現実の厳しさや歯痒さもきちんと織り込まれた作品で、とても誠実だと言えるだろう。
元気になりたいときにぴったりの映画だと思う。


それにしても、リー・アンの描き方のうまさには恐れ入る。
あんなに攻撃的でちょっと間違えば支配的な人間像なのに、観終わって思い返してみれば、彼女がスクリーンの中で明らかに攻撃した相手といえば、後見人手続きで訪れた役所の窓口に対してだけだった気がする。
どこまで現実に忠実なのか知らないけれど、特にマイケルが事故を起こしたときのあの対応は、はっきり言ってすごい。

見習いたい女性像のひとつになった。

2010/02/28 10:38

cathy

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