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Toy Story3
2010/アメリカ/ディズニー
出演:トム・ハンクス ティム・アレン ジョーン・キューザック マイケル・キートン ティモシー・ダルトン ネッド・ビーティ ウーピー・ゴールドバーグ ボニー・ハント ドン・リックルズ ウォーレス・ショーン ジョン・ラッツェンバーガー ブレイク・クラーク 
監督:リー・アンクリッチ
製作総指揮:ジョン・ラセター
脚本:マイケル・アーント
音楽:ランディ・ニューマン
http://www.disney.co.jp/toystory/

偏差値:60.7 レビューを書く

ウッディとアンディ [85点] [参考:2]

前作から11年。この間のCGの進歩には目まぐるしいものがあるはずなのだが、そうとは感じさせない懐かしい映像作りが何とも嬉しい。

もっとも鑑賞したのが2D版であったため3D版を観ていたなら映像技術の進歩に驚いたのかも知れないが、2D版でも十分楽しむことができた。

冒頭、大学生になり家族と離れて暮らすことになったアンディが、ウッディやバズそしてたくさんのオモチャたちをどうするのかと心配になったが、さすがアンディ、子供の頃の遊び仲間には優しい青年に育っている。

と喜んだのも束の間、ママのとんだ勘違いからウッディたちに訪れる危機また危機は、CGアニメであることを忘れてドキドキハラハラの連続である。

ちょっとした誤解からウッディの反対を押しきりバズたちが取った行動は、予想外の過酷な状況を招くことになる。

まるで捕虜収容所にも見える夜の幼稚園サニーサイドは、どこにでもある用具を使って収容所の雰囲気を作り出しているのだが、スタッフが知恵を絞り、考え出したであろうアイデアが素晴らしい。

アンディの元へ帰るためそこから脱走することを決意した彼らの大作戦は、あの名作『大脱走』を観ているような気分にさせてくれる。

また夜のサニーサイドを牛耳るロッツオ・ハグベアはダース・ベイダーを思い出し、その子分のビッグ・ベビーはフランケンシュタイン(の怪物)のように見えたが、何と言っても見張り役のモンキーの不気味さはピカイチで、ホラー映画なみの怖さである。

クライマックスで彼らに訪れた最大の危機も『スターウォーズ/クローンの攻撃(だったかな)』の場面が頭に浮かび、スタッフが意図したかどうかは別として、本作はいろいろな映画へのオマージュに溢れていると感じた。

そしてアンディがウッディたちの幸福を願って最後に選んだ道は、第1作からこの作品を観てきた者の胸に響き、ウッディを見たときのアンディの表情にCGアニメであることを忘れ不覚にも涙が出てしまった。

残念だったのはちょっとお気に入りだったペンギンのウィージがアンディの思い出の映像でしか出てこなかったことであるが、それに代わり新らたなキャラクターが多数登場(何とトトロも登場)するほか、バズの意外な一面が見られたのが楽しい作品である。

それにしてもシリーズ第3作目でも前2作と変わらない、いやそれ以上の楽しさと面白さを提供してくれるピクサーの次回作が、また楽しみになってきた。

2010/08/01 14:30 (2010/08/04 22:34修正)

kira

参考になりましたか?

「いろいろな映画へのオマージュに溢れている」 ほんとそうですよね。映画が好きで、アニメが好きで、おもちゃが好きなスタッフの愛がたくさん詰まっていますね。

三作続けてのクォリティの高さには頭が下がります。
これからも期待しましょう♪

Good Luck (10/08/08 15:39)

Good Luckさん、遠い指宿からコメントありがとうございます(笑)

トイストーリー三部昨は映画が好きでオモチャが好きなスタッフが集まって作っているのが、どの作品からも感じられますね。

『トイ3』でひとまず完結だとは思いますが、パート4も可能な終り方をしているので、何年か後にウッディたちの新たな冒険を見せてもらいたいですね。

kira (10/08/08 22:51)

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