2009/スウェーデン/ギャガ/153分
出演:ノオミ・ラパス ミカエル・ニクヴィスト スヴェン・バーティル・トープ ステファン・サウク
監督:ニールス・アルデン・オプレウ
http://millennium.gaga.ne.jp/
新たなヒロインの誕生。 [56点]
原作は評価が高いようなので面白いのでしょう。
映画を観てる間は2時間半の時間を退屈することなく楽しめた。
楽しめはしたのですが、謎解きに関しては大したことなかった。
原作をかなり薄味な謎解きにしたのは想像できるし、時間内におさめるには当然の選択でしょう。
でも、意味ありげな番号に関しては電話番号ではないなら他に調べなかったのか、この手の作品を何本か観てればあっち方面の引用なんだろうなとこっちが分かるのはしょうがないとしても、主人公が気づくのも異様に早い。
写真の解析にしても、あれぐらいならと思ってしまうし、怪しい人物の足取りを辿るのなんてホントに容易そうで、依頼主は結構な資産家ですし、何十年もかかって分からなかったという部分に、相当調べつくしていて辿りつけなかったのが、2人の能力が高いからこそという風には思えず、一族の誰もが怪しいと言っておきながら、徹底的に調べなかったのか。不思議でしょうがない。
だからもう一捻りというか、犯人が分かっても、それ以上の壮大な仕掛けがあるのではないかと思っていたし、冒頭の裁判も絡んできて、依頼主も大きな秘密を抱えているのではないかとか思ったりで、裁判はラストに活きてきてある程度は気持ちよく見終われたものの、退屈はしなかったものの、傑作とは映画に関しては思えなかった。
それでも、ピアスにタトゥーで過去のある女が主人公だという部分は、そちらの人物造形に比重が大きくおかれていて、匂わせる程度でまだ分からない部分もありますし、ハッカーとしての能力や記憶力の高さ以外にも何かあるのか、興味が持てるヒロインなので、上映後に特報が流れた続編にも期待はしています。
2010/01/19 11:23