2009/日本/20世紀フォックス映画/123分
出演:小日向文世 生瀬勝久 菊地凛子 鈴木京香
監督:チェリン・グラック
音楽:ジェイク・シマブクロ
http://www.sideways-movie.jp
人生は熟成を重ねるワインのように [95点] [参考:3]
言わずと知れたアカデミー脚色賞に輝いた「サイドウェイ」の日本リメイク版。
結婚を1週間後に控えたプレイボーイと、自分に自信が持てず未来へ踏み出していくことができないシナリオライターのおかしくも苦い大人のロードムービー。
オリジナル版が最高のできだったために、かなり期待して映画館に行きましたが"期待通り"でした!
基本的なストーリーはオリジナル版を踏襲していますが、日本版ならではキャスティングの素晴らしさにまずは感激。それにしても、この映画を鑑賞して癒されるのは年を重ねたからですかねぇ。まだ20代ですけど…^^ なんだか自分が老けた気がする
菊地凛子の演技の素晴らしさには感動しました。「バベル」でも巧いなぁと思いましたが、今回はCUTEな部分が加わり大好きになりました。片言の日本語も可愛いです。今後ももっともっと活躍してほしい女優さんです。
ロードムービーの醍醐味は旅を通じて変化していく人間の内面でしょう。この映画は人生の様々な悩み壁にぶつかりながら、人生を熟成させる模様をワインと重ね最高のマリアージュで描く脚本は見事と言うしかありません。
印象に残ったシーンは麻有子(鈴木京香)と道雄(小日向文世)が自宅でワインを飲みながら流れるゆったりとした時間。そして、「タイム・アフター・タイム」を読んだその後の展開は最高のエンディングへと導いてくれます。ワインは何を飲むかじゃなくて、誰と飲むかですよね^^
Don't think, feel!
帰りにワインを1本買って帰りました♪
関連作品:「サイドウェイ」2004年版
連想作品:「テルマ&ルイーズ」
「ストレートストーリー」
2009/11/22 23:13
こういった映画を観るとホッとします。
派手な演出やVFXがなくても役者の演技とストーリーで見せる作品はいいですね。
認めたくはありませんが(笑)中年と呼ばれる世代には共感できる部分がたくさんあった作品でした。
異国で暮らしながらも常に自分の心にはいつも母国への思いがあるのはアメリカ人でありながら日本で生まれ日本で育ったチェリン・グラック監督ならではなのかもしれませんね。
kira (09/11/24 23:16)