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沈まぬ太陽

2009/日本/東宝
出演:渡辺謙 石坂浩二 鈴木京香 松雪泰子 三浦友和 
監督:若松節朗
http://shizumanu-taiyo.jp/

偏差値:60.2 レビューを書く

沈まぬ太陽 [90点]

実在の企業のある意味で恥部を暴きだした原作を脚色することもなく映画化した映画人の勇気に回復します。見ごたえのある当代随一のゴキュメンタリーエンターテインメント映画であると思っています。

2010/12/30 19:54

kaji

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太陽の映像にぐっときました [82点]

世界各地をロケした壮大で骨太な作品です。航空会社に勤める一人の男性の半生を描いていますが、長い年月の重みを感じさせる作品で、日本もお金をかけてじっくり作れば、このような大作が作れるんだというお手本ですね。僕は『人間の條件』を思い出しました。最も目を見張るのはキャスティング。あの有名俳優が、こんな小さな場面だけのために出てくるのかという贅沢。これだけでも何だか凄い映画を見たという気がします。3時間以上の映画で、いったい最後はどうやって終わるのかと思いましたが、アフリカの夕日をバックに勇壮で力強いラストになっていて感動しました。渡辺謙なしにできない役者冥利に尽きる一本です。

2010/07/11 01:50

シネマガ管理人

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重厚な映画 [70点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
見る前は「途中休憩あり、3時間超」というのに驚いたのですが、あまりに評判が良く見に行ってしまいました。長さはそれほど感じなかったです。

私的には、航空業に携わる人間があそこまで海外勤務を嫌う設定に引っかかったのですが、万人向けのストーリー展開ということで・・・。

思うに恩地にとっては、航空業うんぬんよりも、組合や遺族のお世話係のように人と直接関われる仕事こそが至上命題だったので、そういった仕事に関われない土地へ行かされてしまうのは、”失われた時間”でしかなかったのでしょうね。

期待どおりに重厚で感動的な大作でした。
タイトルにもなった広大なアフリカの大地の太陽が本当に素敵です。

2010/01/07 21:56

moonstone

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コメント1件

考えさせる映画 [100点]

企業の思惑と現場の人の思いが交錯し、いろいろと考えさせられる映画でした

2009/12/30 14:06

goodjam

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大人の事情。 [90点]

※ネタバレを含むレビューです。
本日、友人に誘われて観てきました。
3時間30分という長丁場(?)の為、途中に休憩時間が存在するというのがとても興味深かったです。

国内最大の航空機事故「日本航空123便墜落事故」をベースにし、閣僚や上層部の暗躍、そして彼らからの不当な扱いに一致団結して奮闘しつつも、翻弄されながらも自分を突き通していく主人公を描いた大人なフィクション映画です。

そう、フィクションです。
一応「日本航空123便墜落事故」や主人公のモデルとなった人物「小倉寛太郎」などがありますが……ちなみに、この方のプロフィールを観れば映画の筋はほとんど分かります(吐血)……そこに物語的な要素を加えたモノとなっております。

閣僚や上層部の不正など、大人特有の汚さを全面に出ていて不快感を抱かせつつも、結局一矢を報いる事なく再び海外へと飛ばされる主人公という、正義が必ずしも勝てる訳ではないという現実世界への投げかけのようにも思えました。

3時間30分という時間を感じさせない面白さ・興味深さと、見終わった後に、自分に出来る事はなんだろうと考えさせられるそんな一本でした。

……あと、元から怖い飛行機がもっと怖くなりました(まてこら)

2009/12/03 00:16

ころね

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第33回日本アカデミー賞は『劔岳 点の記』が最多6部門で受賞。作品賞は『沈まぬ太陽』に。

第33回日本アカデミー賞は『劔岳 点の記』が最多6部門で受賞。作品賞は『沈まぬ太陽』に。

2010年3月5日(金)、品川にて、第33回日本アカデミー賞授賞式が開催され、最優秀作品賞を『沈まぬ太陽』が受賞。『劔岳 点の記』は最多6部門で最優秀賞を受賞した。

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