My Sister's Keeper
2009/アメリカ/ギャガ・コミュニケーションズ/110分
出演:キャメロン・ディアス アビゲイル・ブレスリン アレック・ボールドウィン ジェイソン・パトリック ソフィア・ヴァジリーヴァ へザー・ウォールクィスト ジョーン・キューザック
監督:ニック・カサヴェテス
http://watashino.gyao.jp
移植とは ドナーとは 家族とは [90点] [参考:1]
テーマの重さと反比例するように、画面から
ほとばしる明るさと家族愛に、救いと共に
痛々しさを感じます。
同じような年頃・年齢差の娘2人を持つ母親の
一人として、キャメロン・ディアス演ずる母親の、
長女を守るための「ドナー用」に第3子を産む
という決断には、戸惑いを禁じ得ませんでした。
子供の命も身体も親のものではないはず…。
普通に生まれ育った未成年の兄弟姉妹間で移植が
必要な事情が発生した時、もしも自分が親の立場
だったらと思うと、一人を救う為とはいえ、健康な
子供の身体にメスを入れたり針を刺したりする事に
躊躇を感じない親はいないはずだと思うのですが、
生まれて来た次女の身体・臓器は「移植用」と
思って疑わない姿勢は、この母親自身もキャリアを
なげうち、すべてを長女の為に捧げて闘っている
という自負と、家族なら助け合うのが自然で当然と
いう信念から来ているのでしょう。
後半の法廷シーンで、弁護士から過去の移植手術が
次女の健康に及ぼした影響を問われるうち、その
信念に一抹の揺らぎを覚える場面に、ほっとさせら
れました。
また、この映画のテーマが決してそこにあるのでは
ないとわかってはいるのですが、臓器移植目的での
子供の人身売買をテーマにした「闇の子供たち」が
脳裏をよぎりました。
2009/10/20 21:29