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My Sister's Keeper
2009/アメリカ/ギャガ・コミュニケーションズ/110分
出演:キャメロン・ディアス アビゲイル・ブレスリン アレック・ボールドウィン ジェイソン・パトリック ソフィア・ヴァジリーヴァ へザー・ウォールクィスト ジョーン・キューザック 
監督:ニック・カサヴェテス
http://watashino.gyao.jp

偏差値:60.9 レビューを書く 解説

愛情に溢れた作品 [80点]

このレビューはネタバレを含みます

遺伝子操作によって、白血病の姉のドナーとなるべく生まれてきた妹のモノローグから始まるこの作品。
人生は生きた時間の長さが幸せの基準じゃなく、生きている間どれほどの内容で生きたか?
ここに出てくる姉のケイトは幸せだったと思います。健康な子供と同じように普通の恋愛に憧れ、悪ぶってみながら自分の境遇
に落ち込み、そのなか自分の気持ちを共有できるステキな彼に出会い、自分の儚い運命を知りつつもその悲しみに悟りをひらいていく
様には、涙が止まりませんでした。末期になっても明るく、優しく、母親を包み込む彼女の姿には
見ていてつらいものもありました。その姉のドナーとなるべく「意図的」に生まれた次女のアナ。
その運命に逆らって移植拒否の訴えに出た真相は、家族愛に満ち満ちて暖かさと感動と優しさにあふれた結末でした。
家族各々の立場で考え方は違っても、ケイトを救いたいという気持ちは皆同じなのです。
姉の病気がなければ存在すらしなかったかも知れないと思えばどれほど傷つくであろうか?ただ、そんな状況のなか
でも姉を思う優しさ。その繊細な役を感情豊かに演じているアビゲイル・ブレスリンは今後とても期待できる女優さんに
なると思います。
臓器提供を拒む理由やそれぞれの心の中の悩みや葛藤が後半分かるにつれてより感動の波が押し寄せてきます。
家族の中での蟠りや考え方の違いもありますが 「ケイトを救いたい。」という気持ちは家族みんなの切なる願いなんですよね。
あまりに深い愛情と強さに涙が止まりませんでした。家族愛と優しさが詰まっている作品です。

2009/09/17 14:25

こっこ

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