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G.I.Joe: The Rise of Cobra
2009/アメリカ/パラマウント
出演:チャニング・テイタム シエナ・ミラー イ・ビョンホン レイチェル・ニコルズ マーロン・ウェイアンズ デニス・クエイド レイ・パーク 
監督:スティーヴン・ソマーズ
http://www.gi-j.jp/

偏差値:57.6 レビューを書く

CGもアクションもてんこ盛りの映画 [80点] [参考:1]

このレビューはネタバレを含みます

G.I.ジョーと聞くとアメリカの男の子向けのフィギュアとしか知らなかったので、いったいどんな映画になるんだろうと思っていたが、CGもアクションもてんこ盛りの作品であった。

観終わった後で調べてみたら1980年代後半に『地上最強のエキスパートチーム/G.I.ジョー』のタイトルて放映されたテレビアニメがあり、本作はその前日談、つまりエピソード0と言うことになる。

なるほど思い返してみると本作ではすでに結成されている国際機密部隊G.I.ジョーのチームに主人公とその友人が加わり、最初の戦いを終えるまでが描かれており、エピソード0にふさわしい内容となっている。

とにかくCGを駆使した映像また映像とアクションまたアクションの連続が観る者を圧倒する。

これが同じような映像とアクションの連続なら観る側も飽きてくるのだが本作は様々なバリエーションで見せつけることにより飽きるヒマを与えてくれない。

悪の組織コブラが操る謎の飛行物体からの攻撃によるナノマイトの強奪劇から始まり、主人公の入隊と砂漠の地下に作られたG.I.ジョーの秘密基地での訓練。

加速装置付きのパワードスーツを装着してパリでのカーチェイスに敵の攻撃によるエッフェル塔の倒壊。

氷山の下に作られた敵の海底基地とまるで空中戦を思わせるようなたくさんの小型潜水艇どうしの戦い。

最後は同時に発射され世界の主要都市を破壊しようとするミサイルをいかにして阻止するのか等々。

とにかく息をつく暇もないほどの勢いで映像が攻めまくってくる。

特に加速装置付きのパワードスーツによるカーチェイスは今のCG技術なしではできない映像で、これを観るだけでもカーチェイス好きにはたまらない作品である。

また予告編でもお馴染みのエッフェル塔の倒壊は本編では壊れていく様子が克明に描かれており迫力満点である。

忘れてならないのがジャパンプレミアで他の出演者よりも人気の高かった(行っていないので多分)と思われるイ・ビョンホンであるが、『ラッシュアワー2』のチャン・ツィイーのようにほとんど台詞もなくアクションだけを行うのかと思いきや、英語でしゃべるしゃべる。

白い忍者のような衣装に身をまといアクションをこなしているが、なぜにイ・ビョンホンが忍者??と思いつつもアメリカ人から観れば日本人も韓国人も同じ東洋人で、東洋の神秘と言えば忍者なのだろう。

監督が『ハムナプトラ』のスティーブン・ソマーズだけあって、ブレンダン・フレイザーがちょいと顔を見せたのはご愛嬌か。そう言えばイムホテップ役のアーノルド・ヴォスルーも出てたなあ。

観終わった後で心に何かが残るような作品ではないため好き嫌いが分かれると思うが、観ているあいだ中ハラハラドキドキの連発で、この手の映画が好きな人にはもってこいの作品である。

映画は次回に続く的な終わり方をするのでおそらくシリーズ化するのだろうが、うん、この手の映画好きとしては次回作も映画館で観たい作品である

2009/08/13 06:13 (2009/11/07 06:11修正)

kira

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