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MW -ムウ-

2009/日本/ギャガ・コミュニケーションズ/129分
出演:玉木宏 山田孝之 石橋稜 石田ゆり子 山本裕典 山下リオ 鶴見辰吾 
監督:岩本仁志
原作:手塚治虫
プロデューサー:松橋真三
http://mw.gyao.jp/

(データベース登録者:キキョウ

偏差値:55.5 レビューを書く 解説

原作は? [70点]

原作は読んだことがありませんが、映画自体は面白かったと思います。玉木宏がハマり役で、かっこ良かったです!内容が、あまり手塚治虫っぽくないかなぁ・・・と感じましたが、読んでみたくなりました。

2009/07/10 00:17

きむ

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玉木宏は悪役が似合う [80点]

TVドラマや映画ではほのぼのした感じで、悪役を演じている記憶がなかった玉木宏であるが、本作での悪役ぶりが意外や結構似合っていた。

先日は『真夏のオリオン』で乗組員の命を大切にする潜水艦の艦長役を観たばかりなのでこのギャップにはかなり驚いた。

ちょうどマイカル加古川では本作と『真夏のオリオン』を同時に公開しており、玉木宏ファンが1日で両方の作品を観たら相当驚くのではないだろうか。

ところで肝心の映画の方であるが、復讐型サスペンス映画としてはよく出来ていると思った。

特に前半の誘拐劇から中盤のMWの正体が明らかになるあたりまではなかなか緊迫感があり、玉木宏演じる結城美智雄の非情な悪役ぶりもあって次の展開がどうなるのかが楽しみであった。

少し残念だったのはMWの正体が現代ではあまり意外性がなかったことと、終盤が他の映画でもよくあるような展開になっていたことである。

かの手塚治虫大先生の原作マンガは読んでいないのでそれと比べることは出来ないが、原作はもっと猟奇的な主人公による復讐劇であるらしい。

そのためそのまま映画化することはおそらく困難であるため、ストーリーや人物描写もかなり変更されているのではないだろうか。

映画にも手塚治虫原作ではなく、原案と出ていたような気がしたが、原作とはどう違うのかが気になるところである。

もう1つ意外だったのは親友であり命の恩人でもある主人公の復讐を何とか止めようと苦悩する神父・賀来裕太郎を演じる山田孝之の神父役が結構似合ってたことである。

映画の公開直前にTVで放映された『MW-ムウ-第0章~悪魔のゲーム~』が何だかよくわからない話だったので、映画を観るのをどうしようかと思っていたが、映画版『MW-ムウ-』はなかなか楽しめる作品であった。

やはり原作が気になるので、近いうちに手塚治虫大先生の原作マンガを読んでみようと思っている。

2009/07/07 00:12 (2009/11/07 06:45修正)

kira

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原作とは別物 [60点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
冒頭から誘拐身代金強奪のトリックで楽しませてくれます凶悪で極上なエンタメ作品でした。
凶悪というのは、もちろん玉木宏演じる、主人公の結城美智雄。
彼は今まで「のだめカンタービレ」「KIDS」「真夏のオリオン」など割と正統派のやわらかいイメージの役柄が多かったですが、眼鏡の奥の冷酷な眼に圧巻でした。この役柄のために減量した苦労もうかがえます。多彩なカメラワークと、ダークな画面の色と、冒頭のバンコクでのカーチェイスアクションが、今までの邦画と一線をかくすと思えます。冒頭シーンからヒートアップさせてくれます。様々な策を張り巡らし、その上更に我々の予想をこえるトリック。又彼と同郷の苦悶する神父役の山田孝之さんの重みのある演技も良かったです。目立たない地味な役だからこそ、安定した演技がはまっていました。
原作とは若干違う設定もあり、残念な部分もありましたが、クオリティは高いです。善と悪、光と闇、破壊と祈り、我々が生きる現代社会には様々な対極があります。手塚作品は大人向け作品なので、良い意味で現代の問題をなげかけてくれる作品です。この映画では人間の裏表の二面性を考えさせてくれる作品だと思います。何が善で何が悪か、表裏一体で、何を信じていいのか?
それぞれの立場によって、行動を起こすことが正義だと信じていても、それはいつでもひっくりかえされてしまう。復習が正義なのか?と深く考えさせられました。『善』と『悪』の二元論だけでは語れない、この世界の深い闇。原作を読んだ人も、読んでいない人も楽しめるエンタメ作品です。

2009/06/26 13:55

こっこ

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キャストがいいね [80点]

ストーリ的には、目新しくはないけど、キャストがいいから、飽きなく楽しめる。悪だけど、全てを否定できない感じの悪を取り扱った作品が好きです。山田くんが、光ってます。

2009/06/24 22:48

ぷらねっと

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あっさりした「ムウ」 [75点]

あの「MW」を、いろいろな意味で、実写化できる
ものなのだろうかと思いましたが、さすがに結城と
賀来の関係は、原作通りとは行かなかったようで、
二人の生い立ち(特に結城の)を変更してしまった
せいもあり、原作のようなエキセントリックな変装や
猟奇シーンは影を潜め、PG-12指定ではあるものの、
随分あっさりとしたピカレスク・ロマン(古っ!)に
仕上がったという印象を受けました。

もっとも、Vシネマでもない限り、忠実な映画化は
無理でしょうし、少なくともこのキャストでは、誰の
所属事務所も許可するとは思えませんでしたが…(笑)

手塚治虫「原作」ではなく、「原案」の別作品として
観ればキャストも魅力的で楽しめる作品だと思います。

2009/06/22 12:21

キキョウ

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