2007/日本/109分
出演:市原隼人 関めぐみ 浅利陽介 三浦春馬
監督:北村拓司
原作:滝本竜彦
脚本:小林弘利
音楽:高橋哲也
(データベース登録者:ころね)
偏差値:58.7 レビューを書く
奴が来る、奴が来る……!! [80点]
謎のチェーンソー男と女の子の格闘バトルだけだと思うなかれ!!
原作が好きで、その映像化ということで、とても興味があった一本なのです。
親友の能登が死んで無気力気味になっている陽介は、牛肉を万引きしたその夜、謎のチェーンソー男と戦う少女絵理と出会った。
全てが謎に包まれたチェーンソー男、そいつと戦う絵里。その時、陽介は確信する「これなら能登を越えられる」と。
誰もが感じるだろう青春時代のもやもやとした先の見えない不安や焦燥感を「チェーンソー男」という形で表現し、それらに必死に戦う男女を描いた青春ラブストーリー。
映像化に辺り原作の一部を省かれたりしてますが、そこそこ観れる形には仕上がっていたと思います。とりあえず、管理人さんはもうちょっと見せ方があると思いましたが。
陽介役がアフロだったのにはビックリしましたが、観ているウチにこれはこれで悪くないかなーっと思える感じで好印象。各キャストもなかなかいい演技だと思いました。個人的に友人の渡辺が良い味してますねー。居た居た私の学生時代にもこういう人と、ふと自分の学生時代を思い出してしまいます。
全体的にコメディ率が高いですが、「能登」関連のイベントになるとグッとシリアス度が上がって、中盤から後半になると思わず涙腺が緩む部分も少々。
個人的に劇中に結成されていた「俺さまーズ」の曲はなんとも雰囲気が良かったですねー。どうせなら、これをエンディングに持ってくれば良かったのに……w
私は「私の能登」を越えられただろうか……そんな事をふと思い出させてくれる一本でした。
2009/06/03 02:23