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バーン・アフター・リーディング

Burn After Reading
2008/アメリカ/ギャガ・コミュニケーションズ=日活/96分
出演:ジョージ・クルーニー フランシス・マクドーマンド ブラッド・ピット ジョン・マルコヴィッチ ティルダ・スウィントン リチャード・ジェンキンズ エリザベス・マーベル J・K・シモンズ 

監督・脚本・製作:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
撮影:エマニュエル・ルベツキ
音楽:カーター・バーウェル
http://burn.gyao.jp

偏差値:52.6 レビューを書く 読者レビュー(5)

この新作も、前例なし。
アカデミー賞監督・コーエン兄弟 × 豪華5大キャスト 共犯!
全米NO.1 クライム・コメディ


アカデミー賞受賞監督コーエン兄弟のもとに、ブラッド・ピット、ジョージ・クルーニー、ジョン・マルコヴィッチ、フランシス・マクドーマンド、ティルダ・スウィントンの5大キャストが結集。ここまでやれって、誰が言ったんだ?そう叫びたくなるほどブラックな笑いに満ち、ウィットに富んだクライム・コメディの傑作『バーン・アフター・リーディング』が誕生した。
 舞台は政治の中心ワシントンDC。1枚の極秘ディスクをめぐって、筋肉バカ、色ボケエリート、クビになったCIA局員らが、国家をも巻き込む不可解にして壮絶な争奪戦を繰り広げる。

 監督は、前作『ノーカントリー』(07)が見事アカデミー賞作品賞ほか4冠に輝いた、ジョエル・コーエンとイーサン・コーエン。今、最も次回作が期待され、のりに乗る2人が5大キャストを共犯に迎え、得意とするクライム・コメディでその真骨頂を発揮している。本作は第65回ヴェネチア国際映画祭の開幕作品として大絶賛され、全米オープニング成績も第1位を記録。コーエン兄弟にとっては最大のヒットとなった。

 コーエン兄弟が、共犯者に選んだキャスト陣も超豪華。コーエン作品に初参加となるブラッド・ピットが、iPodなしでは生きられない単細胞のフィットネスセンター従業員に扮して、まさかのおバカ演技を披露。この先二枚目に戻れなくなるのでは?と心配になるほどのハマり役に、その演技力の高さを再認識させられる。『オー・ブラザー!』(00)などコーエン兄弟の常連であるジョージ・クルーニーも、色ボケの財務省エリート役に水をえた魚の如し。そして騒動の発端となるアルコール依存のCIA局員を演じるのは、演技派ジョン・マルコヴィッチ。その妻役に、『フィクサー』(07)でオスカー助演女優賞に輝いたティルダ・スウィントン。さらにコーエン映画の顔であり、『ファーゴ』(96)でオスカー主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンド が、整形願望の強いリンダ役を怪演。彼女に好意を抱きつつ何も言えない上司に、名脇役リチャード・ジェンキンズ。スウィントンの役以外は、すべて〈あて書き※〉だったというから、そのハマりぶりが見ものだ。

 酒とセックスと整形に夢中になる、悲しくも愛すべき面々を笑っているうちに、ちょっとだけ世界の行方が心配になる。まさか、そのおかげでオバマ政権が誕生したのか?!と勘繰りたくなるほど、衝撃的でブラックなユーモアに満ちた『バーン・アフター・リーディング』。
幼稚なコメディとは一味も、二味も違う鋭いウィットと息を呑む展開。さすがの脚本の妙には舌を巻く。最後に笑うのは誰か?
その想像もつかない衝撃のラストに、驚愕——!
※ あて書き : 脚本家が、特定の演者を想定して脚本を書くこと

STORY

それはCIAにも理解不能な、国家をも巻き込む仰天計画。
かつてない衝撃のラストに驚愕!

 アメリカの首都であり、世界の政治の中心ともいうべきワシントンDC。エリートたちに人気のジム、“ハードボディーズ・フィットネス・センター”の更衣室で、一枚のCD-ROMが落し物として見つかる。気はいいが、脳ミソまで筋肉で出来ているようなフィットネスセンター従業員のチャド(ブラッド・ピット)は、詳細はわからなかったが、名前や数字の羅列から、そこに書き込まれているのがCIAの機密情報だと理解し、このCD-ROMを利用して一攫千金を狙おうと膨大な計画を思いつく。同僚のリンダ(フランシス・マクドーマンド)もまた、このチャンスに念願だった全身整形の費用を稼ごうと浮かれ、その完璧とは程遠い計画に賛同する。 
そんな二人を上司であるテッド(リチャード・ジェンキンズ)は心配げに見つめる。テッドはリンダに想いを寄せているのだが、彼女はまったく気づいていなかった。

 実はこのCD-ROMの中身は、CIA局員・オズボーン・コックス(ジョン・マルコヴィッチ)の回想録だった。オズボーンは極度のアルコール依存症であることがバレてCIAをクビになってしまい、怒りにまかせて暴露本執筆を決意。機密情報や、上司の罵詈雑言を書きまくっていたのだ。

 オズボーンの妻ケイティ(ティルダ・スウィントン)は夫がCIAを解雇されたことにキレつつも、内心ほくそ笑んでいた。彼女は財務省連邦保安官のハリー・ファラー(ジョージ・クルーニー)とダブル不倫中で、彼女にとって夫のクビは離婚を有利に進めるために好都合だったのだ。更に彼女は夫のパソコンに入ったあらゆる情報をCD-ROMにコピーし、離婚弁護士に渡していた。しかし、あろうことか、この弁護士が、CD-ROMをチャドの働くフィットネスセンターで紛失してしまう。

 そんな折、パートナー探しに余念がないリンダは、出会い系サイトで見つけた新しい男とデートをすることにする。待ち合わせ場所に現れたのは、なんとあのハリー。財務省のエリートであるハリーだが、実は出会い系サイトで日々女あさりをする、歩くセックス・マシーンだったのだ。

 チャドはディスクの持ち主がオズボーンであることを突き止め、脅迫しようとするがうまくいかない。それどころか、逆に大けがを負ってしまう。そこで今度は、ロシアならCIAの機密情報をほしがるはずだと考え、リンダと共にロシア大使館に売りこみにいこうとする。

 一枚のディスクが発端となり、幼稚な企みが不運の連鎖を呼び、やがて事態は誰の手にも負えぬまま様々な人々を巻き込み、予想だにできない衝撃の結末へと転がっていく。
何が起こっているのか?
彼らの目論見は一体何なのか?
そして、最後に笑うのは——。

4月24日(金) TOHOシネマズ スカラ座 (旧 日比谷スカラ座)ほか全国ロードショー

「どんだけ〜」IKKO流『バーン・アフター・リーディング』でシェイプアップ!

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2009年4月23日(木)、六本木のGAGA試写室にて、『バーン・アフター・リーディング』のPRイベントがあり、IKKOがゲストとして登場。自ら考案した「バーン・フィットネス体操」を披露した。