The Dead Zone
1983/カナダ/103分
出演:クリストファー・ウォーケン ブルック・アダムス マーティン・シーン ニコラス・キャンベル トム・スケリット アンソニー・ザーブ ハーバード・ロム
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
(データベース登録者:jake)
偏差値:58.8 レビューを書く
切ないけれど、彼はきっと満足してる。 [80点] [参考:1]
このレビューはネタバレを含みます
スティーブン・キングさんが原作する作品はいつも失敗作だという話を聞いていたので、なかなか手を出さないんですが、今作品は当たりだったご様子。
TVドラマとしてすでにいくつかシーズンを重ねているのようですが、さすがにそちらに手を出すといつ終わるのか分からないので映画版をチョイスさせてもらいました。
交通事故によって五年間昏睡状態に陥った結果、触れた人の過去や未来を見通す力(デッド・ゾーン)を会得してしまうジョニー・スミス。
その能力によって事件を解決させるものの、人としてのまともな生活を送る事が出来ないのもまた事実であった。
少しでも平穏な日々を過ごそうと、知人達から離れた生活を送ろうとするのだが、運命の悪戯で昔の恋人と再会してしまい……。
最初こそは能力を有効利用する主人公ですけど、逆に知りすぎるというのは悲劇を生む物だなーっと痛感させてくれますね。正しいと事だと分かりつつも、それを実行するか否か。
最後の決断に至るまで苦悩し続けつつも、銃を手に取り実行に移すジョニー・スミスに思わずドキドキでした。
原作は未読なのでその辺の差異は分かりませんが、物語のテンポとしては悪くなかったですし、情報の不足で混乱したり謎が残ったり等はなく、小さく綺麗にまとまってるなーっという印象です。
最後は悲劇で終わってしまいますけど、彼の行った出来事によって変化した結果を知って、満足そうに事切れるシーンはなんとも印象的でした。
2010/05/12 18:37 (2010/05/14 08:56修正)