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2009/日本/アスミック・エース/119分
出演:加瀬亮 岡田将生 小日向文世 吉高由里子 岡田義徳 渡部篤郎 鈴木京香 
監督:森淳一
原作:伊坂幸太郎
脚本:相沢友子
音楽:渡辺善太郎
主題歌:S.R.S
http://jyuryoku-p.com/

偏差値:53.0 レビューを書く 解説

最強の家族 [87点] [参考:2]

このレビューはネタバレを含みます

傑作だと思います。僕はすごく好きな映画です。心に残りました。でも、この感覚は、とても漠然とした曖昧なものかもしれません。ストーリーだけでは語れない、この映画に漂う空気が僕は好きですね。詩みたいなこの空気、見終わった後、じわりじわりと来るものがありました。

「俺たちは最強の家族だよな」という男家族3人の姿が好きです。「最高」じゃなくて「最強」ってのがいい。血はつながってなくても、父親の癖はうつる。そこがいい。

この映画は犯罪心理についてもよく描かれていると思いました。無抵抗主義という言葉がありますが、そんなの相手のやりたいほうだいじゃないかという話。人間の良心を信じていても、良心のかけらもない人だっている。自分の悩みを理解できるのは自分に他ならない。裁判官や刑事にとやかく言われる筋合いなどはない。そんな人を裁けるのは、自分しかいない。そういう気持ちがじわじわと、しかしパワフルに伝わってくる映画でした。何か人生に悩みを抱えている人なら、きっとこの映画は心に届くに違いありません。

2009/03/19 19:25

シネマガ管理人

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「最強の家族」いい言葉ですね。周囲からどんなにバッシングをされてもそれに負けない決意のようなものを感じます。
これを声高に言うのではなく実にサラッと言ってしまうところが小日向さんの上手さですね。

kira (09/05/30 08:23)

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加瀬亮ら最強の家族が集結『重力ピエロ』

加瀬亮ら最強の家族が集結『重力ピエロ』

2009年5月23日(土)、新宿にて、『重力ピエロ』の初日舞台挨拶があり、加瀬亮、岡田将生、小日向文世、鈴木京香、吉高由里子、岡田義徳、脚本の相沢友子、監督の森淳一が登壇した。

伊坂幸太郎原作『重力ピエロ』堂々完成

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2009年1月20日有楽町にて、『重力ピエロ』の完成披露試写会が開かれ、森淳一監督、出演の岡田将生、吉高由里子が取材に応じた。また、主演の加瀬亮、共演の小日向文世、企画・脚本の相沢友子を加えて舞台挨拶が行われた。