ブタがいた教室
2008/日本/日活/109分
出演:妻夫木聡 大杉漣 田畑智子 池田成志 原田美枝子 近藤良平 戸田菜穂 大沢逸美 ピエール瀧 清水ゆみ 甘利はるな
監督:前田哲
原作:黒田恭史
主題歌:トータス松本
http://www.butaita.jp/
生徒たちがリアル! [79点]
どういう内容の映画なのか、あらすじは知っていたのですが、結末が気になって仕方がなかったので見てみました。
小学校で、ブタを飼って、最後には食べようじゃないかと若い先生が出しゃばったことをしてくれます。で、卒業式の日、生徒たちが、ブタを食べるか食べないか、悩む話。
先生たちはお約束みたいな感じです。賛成する人がいて、反対する人がいて、ちょっと臭いんじゃないかと思いました。妻夫木先生は父兄にも苦情を言われて、それを校長先生が擁護する。もうここら辺は見慣れたパターンです。見どころはそこではなく、子供たち。とにかく子供たちが素晴らしいです。皆名役者たち。全員どうやら実名で出演してるようですね。
ホームルームの時間に食べるか食べないか、子供たちが意見を言い合うシーンの臨場感ときたら、もうテレビのドキュメンタリー番組を見てるかのよう。演技ではなく、子供たちの素直な意見のぶつかりあいが非常に興味深かったです。この映画は、その傍観者となることに意義があるのではないかと思うんですよ。後半はずっと、教室で先生の横で一緒に生徒たちの話を聞いている気分になり、すっかり映画の世界の住人となってしまいました。
ラストの卒業式のシーンがいいですね。担任の妻夫木先生が生徒を一人ずつ呼んで、校長先生が卒業証書を渡す。当たり前のことだけど、これがじんと来る。先生の気持ちになって一緒に生徒たちと過ごして来たような気がするから、余計感動が大きいです。ちょっとだけ親心を味わえたかな。自分の小学校の卒業式を思い出しつつ、卒業式ってこんなにも泣けるものだったのかと思いました。見終わった後、学校の先生になりないな、なんてことを一瞬考えてしまいました。
2009/07/07 16:19
シネマガ管理人
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