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ファンタスティック・プラネット

La Planete Sauvage
1973/フランス、チェコ/72分
監督:ルネ・ラルー
共同監督:ロラン・トポル
製作:サイモン・ダミアーニ、アンドレ・ヴァロ・カヴァグリオーネ
原作:ステファン・ウル
脚本:ロラン・トポール、ルネ・ラルー、スティーヴ・ヘイズ
撮影:ハポミル・レイタール、ボリス・パロミキン
音楽:アラン・ゴラゲール

(データベース登録者:frost

偏差値:59.0 レビューを書く 読者レビュー(1)

解説
ルネ・ラルー初長編監督作品。チェコ・アニメの名匠イジー・トルンカのスタジオで製作されたSF・ファンタジーアニメーション映画。ルネ・ラルーと共同で脚本を手がけたロラン・トポールが原画を担当し、さらにセル画ではなく切り絵で描かれたその作風は、類をみない独特な雰囲気を漂わせる。原作はフランスの小説家、ステファン・ウルのSF小説『オム族がいっぱい』。人間を支配する巨大生物が存在する惑星を舞台に、文明と野蛮の熾烈な争いや奇妙な動植物の生態を捉えたオリジナリティーあふれる世界を展開し、その幻想的な映像が絶賛され1973年のカンヌ国際映画祭で、アニメーションとして初めて審査員特別賞を受賞した。

あらすじ
 小さな種族オム族を巨大種族トラーグ族が支配する、とある惑星。ある時、親を殺されたオム族の赤ん坊がトラーグ族の少女ティバに拾わる。ティバは赤ん坊をテールと名付け、ペットとして育てることに。テールはディバと生活を共にする中で気付かれぬうちに高度な教育を身につけ、トラーグ族から逃げ出すことに成功するのだが…。
常にクライマックスのように迫り来る映像の圧倒感に怖ささえ垣間見える、ルネ・ラルーの長編処女作。

バンタン映画映像学院 学生主催上映会
「ルネ・ラルー映画祭 〜世界を魅了したアニメーション〜」
2010/3/28(日) シネマート六本木にて上映