ちょっと違う切り口の映画ニュースをお届けするウェブマガジン


The Mist
2007/アメリカ/ブロードメディア/125分
出演:トーマス・ジェーン マーシャ・ゲイ・ハーデン ローリー・ホールデン アンドレ・ブラウアー トビー・ジョーンズ ネイサン・ギャンブル アレクサ・ダヴァロス ジェフリー・デマン フランシス・スターンハーゲン ウィリアム・サドラー 
監督:フランク・ダラボン
原作:スティーヴン・キング

偏差値:60.3 レビューを書く 解説 予告を見る

映画の終わり方より… [80点] [参考:2]

このレビューはネタバレを含みます

スティーブンキング原作最新映画、ということで久しぶりに劇場へ。

スティーブンキング映画に関しては原作を読んでから映画を見る、というネタバレもなんのそのな見方をしている。今回も例外ではない。映画のラストは原作と違うという噂を聞きつけ、これは見るしかない、今すぐ、となったわけである。(決してCMの「衝撃のラスト」につられた訳ではないのです。)

いきなりラストについて。このラスト、なんて残酷なんだ。これじゃあんまりだ。主人公と共に目を覆いたくなってしまった。虚し過ぎる。救いようが無い。チクショウ!本当に叫ぶ以外にできることがあるだろうか。この気持ちは何だろう?怒りか?悲しみか?息子を守ろうとした結果がこれか?なんてこった。

なんとも表現し難いやりきれない気持ちで帰宅したのであった。

小説のラストは全く違う。主人公たちはあの霧から脱出できたわけではないが、まるでフェイドアウト(?)のような終わり方だった。個人的には、小説のラストが好きだが、これが映画のラストじゃさすがにしまらないかもしれない。

けど、この映画自体は良かったと思う。なんといってもラストであれだけ主人公に感情移入できたわけで、最初からストーリに引き込まれていた。店の中での人々のやり取りにやきもきしながら、一緒にストーリを進んでいけた気がした。
この映画のメインである霧にはかなり強烈な印象を受けた。あの濃厚な霧がそれこそ生き物のように谷間から這い出てくるシーンや、シャッタの隙間から見えた霧はすごかった。本物の恐怖を隠しているはずなのに、それ自身が恐怖の塊となっていた。

というわけで、全体的には見てよかった映画であった。


ところで冒頭に主人公が描いていた絵は「darktower」をモチーフにしたものだったのだろうか…

2008/05/12 23:25

jake

参考になりましたか?

この映画のレビューをまとめて表示する

ミスト (SF映画夜話) 

物凄い映画だ。新感覚のパニックホラー。この手の映画ではこれほど真に迫ったものはない。 僕の場合、映画は何も前知識無しに見るようにしているが、てっきり『グリーンマイル』みた...