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2010/日本/ワーナー・ブラザース映画
出演:成海璃子 山下リオ 桜庭ななみ 高畑充希 小島藤子 金子ノブアキ 
監督:猪股隆一
脚本:永田優子
http://shodo-girls.com

偏差値:61.1 レビューを書く 解説

全ての道は書に通ずる [89点]

人生に翻弄され、進む道を迷いながら、自分の道を見つけ貫き通す力を身につける、青春ストーリー!

毎年製作される青春映画。これらの映画は大きく分けると2つに分けられると思っています。
若さ、あり余ったエネルギーを何かにぶつけることで、何かをやり遂げる喜びを得るタイプ(「ウォーターボーイズ」、「スウィングガールズ」などなど)
もう1つは、家庭や社会に翻弄されながら生きる道を切り開いていくタイプ(「フラガール」、「リトルダンサー」、「今を生きる」などなど)
この映画は後者に位置すると思います。
(海外の青春映画では恋愛はかかせない要因だったりするんですけど、日本では恋愛なしの青春映画も多いですよね)

アンジェラ・アキの「手紙」に歌われているように、苦しい人生は決して十代だけではない。青春を生きている若者はもちろん、かつて青春を生きた人々も荒波の中もがき苦しみながら生きているのだ。
この映画はそのあたりをきちんと描いていてくれているのが好感です。

自分は涙もろくなりました。映画の中で必死に生きている人を観ると、涙がとまりません。とってもとっても、勇気と力をもらえる素敵な映画でした。

印象に残ったシーンは、「感動した!」と純粋な演技を披露した桜庭ななみ。
彼女は「サマーウォーズ」でヒロインの声優をやっていたのと、NHKドラマ「ふたつのスピカ」を少し見た程度であまり知りませんでした。しかし、彼女の演技はストレートで透き通っていて篠森香奈役がハマッていました。
笑顔、歯切れの良い声が素敵な俳優です。あの声だと声優をやらせたくなるわなぁ^^
エンドロールで見せた、「やばいっ!」、「いやいや、行ける」、「…(ピース)」の演技はたった3枚の写真だけど、香奈の気持ちがすごく伝わってきてよかった♪
まぁ、単純な話しこの映画でファンになりました。これからもがんばって欲しいものです。

他ではやはり本物の書道ガールズによるパフォーマンス。圧巻です☆
高校生であのセンス、あの完成度ですか。。日本も素晴らしいクリエイターに支えられていますよね。拍手です^^書道の芸術的素晴らしさを身にしみて感じました。

疲れた時はもちろん、何度でも観て、力をもらいたい良作でした。

連想作品:「フラガール」
「リトルダンサー」

2010/05/28 23:15

Good Luck

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