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Prince of Persia: The Sands of Time
2010/アメリカ/ディズニー
出演:ジェイク・ギレンホール べン・キングズレー ジェマ・アータートン アルフレッド・モリナ 
監督:マイク・ニューウェル
製作:ジェリー・ブラッカイマー
http://www.disney.co.jp/movies/persia-movie/

偏差値:57.3 レビューを書く

アクションまたアクション [75点]

テレビゲーム(私が持っているのはPCエンジン版だが)に同じタイトルのゲームがあり、当時はその滑らかな動きに驚いたものだが、本作はその映画化作品なのだろうか。

物語の設定は面白くテレビゲーム顔負けのアクションシーンもなかなか迫力があっていいのだが、同じようなアクションシーンがこれでもかと言わんばかりに出てくるため、ちょっと飽きてくるのがもったいない気がしてならない。

例によってCGを多用しているとは思うが、これ見よがしのCGの使い方があまりないためか『タイタンの戦い』よりも本作の方が楽しむことができた。

出演は演技力に定評のあるジェイク・ギレンホールであり、おそらく本作のような本格的な冒険活劇への出演は初めてだと思うのだが、なかなかどうして見事な主人公ぶりそしてアクションを見せてくれる。

不満があるとすれば共演の有名俳優(ネタバレになるので名前は省略)がこれまでに出演した作品の役柄から、本作でどんなにいい人ぶっていても多分こいつが悪玉だろうな、と思えてしまうことで、本当はそんな先入観を持たずに映画を楽しむのが正しい観方だとは分かっていても、あの顔つきを観るとなかなかなかそれは難しいところである(笑)

それとこのジャンルの作品には必ずヒロインのお姫様が出てくるのだが、『タイタンの戦い』もそうであったが、劇中でお約束のように「噂どおり美しい姫君だな」と言われても、どちらのお姫様も全然タイプじゃなかった私は「そーかあ?」と思えてしまったことがかなりのマイナス要因であった。

もっともそれは私の好みの問題で、作品の良し悪しや女優さんには何の責任もないのだが、さすがにこの手のコスプレムービーにメガネの似合う知的なヒロインの出演を期待するのが無理と言うものだろう(笑)

サブタイトルの『時間の砂』は原題そのままの直訳であまり面白味がなく、もっと気のきいたワクワクするような邦題は付けられなかったのかなとも思うのだが、原題のシンプルさからこれは致し方ないところか。

作品自体は同じようなアクションがちょっとくどすぎるところがあるものの、冒険活劇としてはよくできており、また、親子愛や兄弟愛になるほどと思える部分も多く、家族で観るのにはもってこいの作品ではないだろうか。

もちろんDVD(いや今はBDか)で観ても楽しいとは思うのだが、やはりこういったド派手なアクション映画は映画館の大画面で観てもらいたいものである。

2010/06/09 23:37

kira

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