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オーケストラ!

Le Concert
2009/フランス/ギャガ/124分
出演:アレクセイ・グシュコフ メラニー・ロラン フランソワ・ベルレアン ミュウ・ミュウ 
監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
http://orchestra.gaga.ne.jp/

偏差値:60.5 レビューを書く 解説

演奏に惚れ惚れ~ [88点]

クラシックにはあまり縁がない私ですが、最後の演奏に惚れ惚れして、クラシックのよさを再確認できました。
団員の一人一人のおりなすハーモニーが素晴らしい演奏を作り出すのだな~と思いました。
ストーリーははっきり言ってよくわからない部分もありましたが、最後の演奏でハッピーエンドを迎えられました。

2011/05/16 12:43

songoku

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いい映画だ [65点]

かなりいい映画だ。音楽系の映画の中でも上の方だと思います。腕が鈍っていたとしてもひいていくうちに圧倒的な迫力のあるオーケストラとなっていくところがいいし、感動できる作品だった

2010/12/31 12:05

パッチ

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音楽を堪能 [90点]

この映画は音楽・映像を楽しむためにも劇場で観るのがオススメ。ラストは台詞無しに一挙に謎解きへまっしぐらで、爽快・感動します。映画を観て、気分転換したい人にどうぞ。

2010/09/05 01:11

jazzbowwow

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圧倒的なオーケストラパワー [97点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
主人公は昔、天才指揮者でありながらブレジネフ政権のユダヤ人排斥で失脚してしまう。今はロシア・ボリショイ交響楽団の劇場で清掃員として働くしがない身。

掃除中にたまたま取ったFAXのパリの一流劇場からの出演交渉依頼を見て、昔の楽団仲間を集めて偽の交響楽団に扮して出場しようと奮闘するドタバタ喜劇?いや感動作?

この映画は一言でとてつもないお伽話、ありえない話。
この寄せ集めの、いってみればもう過去に忘れ去られた団員達。
それぞれ国の底辺でしぶとく生きて、音楽以外の仕事で生計を立てている。
そんな彼らが、30年ぶりに演奏するのだ。もう老いた団員たちといっていい。
おまけに、パリに着くなり各々が好き勝手するハチャメチャぶり。
リハーサルも3人しか現れず。
もう当日ぶっつけ本番一発勝負。
「ええ?リハーサルなし~?」なんて、そんな奇跡的な凄い演奏ができるわけないでしょう。
と、信じがたいのだけどこのおかしな人達、やっちゃうのよね~。
ラスト12分のチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。
人の感情の起伏のような激しい「うねり」のような音楽の波に乗って、美しく見事に弾くヴァイオリニストとのコンチェルト。
前半・中盤までのこっけいなドタバタ喜劇の後に、こんな凄い演奏シーンが待っていたとは!

やっぱり音楽も映画も「情熱」なんだ。
役者も監督もスタッフも「情熱」というパワーで創り上げたようなエネルギッシュな作品!

魅せられた。

もうこの演奏シーンは泣きの連続。
映画館の大音響で聴く「オーケストラの魔力」には逆らえない。
「北京ヴァイオリン」でもこの曲には嫌ってほど泣かされたが、やはりチャイコは天才!

当時、この協奏曲が初演で?不評だったなんて全くもって信じられない。
よっぽど演奏が悪かったのだろう。

2010/06/01 22:13 (2010/06/02 10:25修正)

ちりつも

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寄せ集め楽団が巻き起こす奇跡 [100点]

かつては一流オーケストラの天才指揮者だった中年清掃員が、急きょ出演できなくなった楽団の代わりに、昔の楽団仲間を集めてコンサートに出場しようと奮闘する物語。

恥ずかしながら共産主義時代のロシアについての知識が皆無な私には少々難解な部分がありましたが、単純に寄せ集め楽団のサクセスストーリーとして楽しめました。

ポルノ映画の効果音係、ジプシーのバイオリン弾きなど、寄せ集め団員達の経歴がユニークで、パリに到着した後も好き勝手な行動を取る彼らにハラハラしました。

メラニー・ロラン演じる天才女性バイオリニストと無謀にもリハーサル無しでぶっつけ本番に挑んだ演奏は、冒頭こそ滅茶苦茶だが、時空を超えて母の想いが乗り移ったかのような圧倒的な演奏を奏でるバイオリンの調べに導かれるように寄せ集め楽団の心は一つになり、至高の音楽を響かせる。
この感動的なクライマックスに涙が止まりませんでした。

2010/04/21 09:48

タカリコ

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是非劇場で [70点]

 全編に笑いのネタが散りばめられているコメディだが、歴史や社会背景を知らなければ分からないであろうネタも多く、知的レベルが試される笑いは試写会では反応薄であった。

 だが、思わず笑ってしまう場面も少なくないし、ドラマ性の強いエピソードが脚本に深みを加えていた。

 小気味よく意外な展開にも巧くつながる流れから、予想されるラストへとつながる中、壮大かつ感動的な演奏シーンが胸を打つ。
 クライマックスがオーケストラの場面だけに、劇場で観なければ感動の度合いも大きく損なわれてしまうタイプの作品といえよう。

2010/04/20 23:14

melc

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素晴らしい完成度と暖かさに感動 [85点] [参考:1]

※ネタバレを含むレビューです。
先日行われた映画祭に参加して観てきました

フランス映画は時々すばらしい作品に出会います
この「オーケストラ!」も予想以上に素晴らしかったです

この作品も前もってチェック済みで観る予定にはしていましたが
映画祭までチェックが出来てなくて
それでも急遽参加を決めて、仕事で疲れていたんですが
それを押して参加して大正解でした

映画の舞台はロシアとフランスです
昔ロシアのボリショイ交響楽団の天才マエストロ(指揮者)と
絶賛された主人公が、歴史の流れに飲み込まれ
今はその楽団の清掃係
しかし彼には夢があった
かつて彼が指揮を完了できなかった
チャイコフスキーの「協奏曲」を最後まで指揮するという
そしてある日その夢を果たすチャンスが舞い込んで
彼同様数十年も楽器を握っていなかったかつての楽団の仲間を巻き込んでいく...

この作品の素晴らしいのはストーリーに伏線があり
素晴らしき親子愛も描かれていきます

歴史の渦に巻き込まれ人々は散っていったけど
魂(ソウル)は消えなかった

にわか結成オーケストラの行方は
果たして演奏会は出来るのか?

最後に約20分間のオケのシーンがあります
このシーンだけでも観る価値があるといっても過言ではないくらい素晴らしい
このシーンにはセリフが一切ないのですが
ここに凝縮されたドラマが素晴らしい

トークショーではお茶目な監督でしたが
計算されて考えつくされたシーンで
ここが一番苦労したシーンだそうです
見事に作り上げられているので必見です


是非とも大スクリーンそして音響施設の整った映画館で見てほしい作品です

2010/04/04 23:25

ななりん

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