Nine
2009/アメリカ/角川映画、松竹
出演:ダニエル・デイ・ルイス マリオン・コティヤール ペネロペ・クルス ジュディ・デンチ ケイト・ハドソン ニコール・キッドマン ソフィア・ローレン ステイシー・ファーガソン
監督:ロブ・マーシャル
http://nine-9.jp/
女性が主役 [80点] [参考:1]
このレビューはネタバレを含みます
大好きなCICAGOと同じロブマーシャル監督ということで期待大で観に行った。
女優陣がとても豪華で皆主役級の人ばかり。
どの女性も魅力的に描かれて綺麗で華やか。
ただ、話としてはスランプに陥った映画監督の話で少々地味。
女性達の印象深いキャラクター設定に対し主人公のインパクトが足りない。ミステリアスさはあれども、過去の偉業や才能が今ひとつ伝わらない。ただのしょぼくれた中年男にしか見えないのがもったいない。でも、しょうがない男だねえ・・・と言いつつ愛される人物像には成功しているかな。
一番好きな場面が奥さんが自分に向けられていた愛のセリフと思っていたものが、実は単なる社交辞令で使われたと知った時の気持ちの変化、主人公に向かって笑いながら”あなたを許さない”と言ったやりとり。とてもリアルで、奥さんの気持ちの変化が手に取るようにわかる。行間を読みながら進んでいく会話を表してる。少ない言葉と表情、そして空いた行間。それだけで気持ちの動きを表してる。言葉よりも多く語っていた沈黙に同じ女性として同調した場面。
”映画は言葉にすると死んでしまう・・・”主人公のセリフの意味があそこに出ていたのではないだろうか。
2010/10/01 22:57 (2010/10/05 23:53修正)
peco
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