Coco Avant Chanel
2009/フランス/ワーナー・ブラザース映画/110分
出演:オドレイ・トトゥ ブノワ・ポールヴールド アレッサンドロ ・ニヴォラ マリー・ジラン エマニュエル・ドゥヴォス
監督:アンヌ・フォンテーヌ
http://www.coco-avant-chanel.jp
Like a COCO [85点] [参考:2]
オドレイ・トトゥという女優はいつだって強い女性を演じてきた。
代表作の「ロング・エンゲージメント」しかり「アメリ」しかり、キャラは違えど、大切な何かの為に頑張るという「強さ」或いは「熱」は、ある意味現代人が忘れてるテーマだと思います。
「ココ・アヴァン・シャネル」もそんな時代に逆らって、やがて世界で知らない者はいないファッションブランドを作り上げた女性の物語。
逆境にも負けず、独身を貫き、自身の才能を世に送り出す事に生涯を費やした強い女性の役にオドレイ・トトゥをキャスティングしたのは必然だったとも言えるし、ただ単に彼女がシャネルのイメージキャラクターだったからかもしれない。いずれにしてもいいキャスティングです。
当時の女性のファッションはコルセットで腰を締め付け、装飾品がゴチャゴチャしたドレスに身を包む。その中をココは黒のスーツ姿で闊歩する。その姿は、自由の象徴であり、状況に流されることのない、人の在るべき強さではないでしょうか。
そんな大事な事を教えてくれるとてもいい映画です。わざわざ劇場の大スクリーンで観る必要のある派手な演出はありませんが、まぁそう言わずに是非。
2009/09/19 17:12