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イエスマン “YES”は人生のパスワード

Yes Man
2008/アメリカ/ワーナー・ブラザース映画/104分
出演:ジム・キャリー ゾーイ・デシャネル ブラッドリー・クーパー リス・ダービー   ジョン・マイケル・ヒギンズ ダニー・マスターソン テレンス・スタンプ 
監督:ペイトン・リード
製作:リチャード・D・ザナック、デヴィッド・ヘイマン
原作:ダニー・ウォレス
脚本:ニコラス・ストーラー、ジャレッド・ポール、アンドリ ュー・モーゲル
撮影:ロバート・D・イェーマン
http://www.yesman-movie.jp

偏差値:54.6 レビューを書く 読者レビュー(4)

全米初登場No.1!!
もしも、すべてに【YES】と答えたら。
それは今まで誰も気づかなかった、幸せになる方法。

今晩、飲みに行きませんか?
仮装パーティーに参加しませんか?
バンジージャンプしませんか?
お金を貸してくれませんか?
ヒンズー語を習いませんか?
新車を購入しませんか?
娘さんを頂けませんか?
引越しの手伝いをしてもらえますか?
ペットを預かってくれませんか?
二次会の幹事を引き受けてもらえますか?
うちの会社に来ませんか?
お付き合いしてほしいのですが……?

誘われたり、勧められたり、頼まれたり、あるいは決断を迫られたり……。人生は毎日がYESかNOかの選択の連続。面倒なことや厄介なことはできれば回避したいし、まったく興味のないことや絶対に無理なことにはNOと言うのが賢明な選択——なのかもしれないけれど。でも、もし、それらのすべてにYESと答えたとしたら?
そんな、ある意味とんでもなく無謀なルールを自分に課して、本当に実践してみた人物が実在する。イギリス人のユーモア作家で、テレビのパーソナリティも務めるダニー・ウォレスがその人。彼があらゆることにイエスと言い続けた7カ月間、いったい何が起こったのか? 悲劇あり喜劇ありの思いもかけない日々の顛末を綴った回顧録をもとに、あのジム・キャリーが、スーパーマンならぬ“イエスマン”に 捨て身で挑んだポジティブ・エンターテイメント『イエスマン“YES”は人生のパスワード』。全米では12月に封切られ、初登場第一位の大ヒットを記録した。この春、YESの一言があなたを変える!? 

ジム・キャリー演じる主人公のカールは、面倒くさい相手からの電話にはいっさい出ず、友達からの誘いも何かと口実をつけては断わり、勤め先の銀行ではローンの申し込みのほとんどを却下する「NO」「イヤ」「パス」が基本の男。無理に誰かと何かをするくらいなら、独り部屋でDVDを観ているほうがよっぽど気楽。ところが、そんな彼を見かねた友人に連れて行かれたセミナーで、「どんなことにもYESと答える」と強引に約束させられたことから事態は一変。“YES”というたった一言が、カールの人生を激変させていく——。
はじめはいやいやながらも、次々に降りかかるトラブルを蹴散らして、ひたすらポジティブに突き進んでいく問答無用の爽快感! どんなことでもNOと言ってしまえば、そこでおしまい。その先には、良いことも悪いことも起こらない。街で差し出されたチラシを受け取らなければ、手元に邪魔な紙くずが残らない代わりに、そこに何が書かれていたかを一生知ることがないように——。“YES”が運んでくるのは、出会わなかったはずの人、行かなかったはずの場所、殴られなくてもすんだはずの一発、生まれなかったはずのロマンス……etc. そこには思わぬ災難もあれば、もちろん最高のハッピーも!

いろいろなことに後ろ向きになりがちなこんな時代、あたまからNOと決めてかかる前に、ひとつかふたつYESと言ってみるのもいいかもしれない。
“イエスマン”の奔走を思いっきり笑い飛ばしつつ、そんな元気が背中を後押ししてくれるこの一本。

とりあえず、この映画、観てみませんか?

3月20日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー