『一命』世界41カ国公開決定

舞台挨拶の様子

2011年10月15日(土)、『一命』の初日舞台挨拶が行われ、フランス、ドイツ、オーストリア、スイス、ギリシャ、ロシアなど、世界41カ国で公開が決定したことが発表された。市川海老蔵主演の時代劇で、3Dの公開となる。舞台挨拶には瑛太、満島ひかり(黒地に古典柄の吉祥柄、奈良しょっ紅錦の帯という着物で登壇)、三池崇史監督が出席した。

Q:三池監督、現場での手ごたえはどうでしたか?

三池監督「時代劇は、僕らが子供の頃、日本が元気で、撮影所もまだ元気だった時代に、普通に作られていたものです。ですから今回は、そういった伝統を絶やさないための大冒険でもありました。海老蔵さん、瑛太さん、満島さんなど、個性の強い人たちが、スクリーンの中で静かにぶつかり合うのが、とても映画的でした。今回の作品は、小さなこだわりから僕を解放してくれた映画でもあります」

Q:瑛太さん、切腹シーンの撮影はいかがでしたか?

瑛太「細かい記憶が残っていないほど辛かったです。撮影していて実際に苦しかったのですが、三池監督が、ずっと付き合ってくれて、細かく指導してくれたのが忘れられません」

Q:満島さん、三池組の現場はいかがでしたか?

満島「脚本をもらった時、私の役名が、私が最も尊敬する祖母と同じ名前で、ちょうど祖母が亡くなって1年経った時だったので感慨深かったです。三池組は、少年少女のような大人たちの集まりで、みんなが監督を信頼しているのが分かりました。私自身、「何て贅沢な現場なんだろう」と毎日思っていましたし、『一命』に参加させてもらえて、本当に嬉しかったです」

Q:三池監督、『一命』は、フランス、ドイツなど世界41カ国での配給が決定しましたが、いかがですか?

三池監督「凄く嬉しいですね。感謝します。日本人にしか作れない世界だと思うので、映画を観てくれた方が、「一命」をきっかけに別の時代劇をや日本映画を観てくれたらいいなと思います」

Q:最後に、ファンの皆さんにお一言ずつお願いします。

満島「『一命』は、三池監督が育てて生み出した作品です。皆さんの心の中で、さらに豊かで大きなものになってくれればいいなと思います。よろしくお願いします」

瑛太「3Dで飛び出す海老蔵さんは、日本中の皆さんに観てもらいたいです。皆さんの心に残る映画になってくれればいいなと思います。よろしくお願いします」

三池監督「お客さんが求めていると思われるものが映画になります。映画『一命』が、興行的な成功も収めれば、我々作り手はさらに自由に映画を作れる可能性が高まりますので、ぜひご覧頂ければと思います。よろしくお願いします」

『一命』は現在公開中。

2011/10/15 14:48