パコと魔法の絵本
【アミューズ】『パコと魔法の絵本』のDVDが3月6日（金）より発売されます。
これ、予想以上によくできていて面白かったです。僕は個人的に、こういう色遣いの映画はあまり好きじゃなかったのですが、これにはまんまと感動させられてしまいました。どちらかというと笑えるシーンよりも泣けるシーンが多かったのも良かったです。
話を一言でいうなら「病気の少女のために劇をやる」。ただそれだけのことです。いわば使い古された手ですが、それだけのことを豪華スペクタクル絵巻として堂々と描いているところに感動しました。役所広司さんの絵に描いたようなクソじじいぶりもいいキャラしてるし、病院の先生と患者、みんなが一人の少女のために一丸となって芝居を練習し、劇を見せるなんて、いい話じゃないですか。
CGアニメーション映像と実写映像が融合した劇中劇のシーンは、ド派手でファンタジック、夢があっていいですね。少女が本気でその世界に感情移入しているのだと思うと、感動で涙が出てきます。映像そのものはハチャメチャなギャグテイストなのに、描いているテーマは真剣そのものなので、ふざけているのに泣けてくる。これはそんな映画です。
キャストもすごいですね。豪華すぎ。僕はちゃんとオープニングクレジットを見ていたにも関わらず、妻夫木聡さんと小池栄子さんが出ていたことに最後まで気づきませんでした（汗）。これだけキャラひとりひとりのアクが強いと、オカマ役の國村隼さんがなんだかいい女に見えてきちゃったりしちゃうから不思議です。みんなどぎついメイクなのに、それでも真面目なところではしっかりと感動させます。例えば土屋アンナさんの演じる看護婦はどこから見ても不良ですが、不良は不良なりに感動させてしまう説得力がこの映画にはありました。そこが『下妻物語』中島哲也監督の力量だと思うんです。
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DVD『パコと魔法の絵本』2枚組特別版6,090円（税込）
（メイキング、インタビュー、ブックレットなど特典付き）
DVD『パコと魔法の絵本』通常版3,990円（税込）
Blu-ray『パコと魔法の絵本』5,040円（税込）
発売元：デスペラード
販売元：アミューズソフトエンタテインメント
(C)2008「パコと魔法の絵本」製作委員会
また、復刊ドットコムでは劇中に登場する絵本『ガマ王子対ザリガニ魔人』の復刊を応援して復刊企画が3月6日（金）〜4月5日（日）に行われます。規定数の1000部の受注に達したら復刊されるとこのこと。
映画に忠実に作られたこの絵本は発売から一ヶ月で売り切れとなり、その後増刷が行われることなく、現在は高額で転売されていたり、入手が困難になっていました。欲しかったのに諦めていたという方、このチャンスを逃してはいけません！（澤田）
2009/03/05 2:02
