『ウォンテッド』マカヴォイがDAIGOに調子合わせ

ジェームズ・マカヴォイ

【東宝東和】9月1日、日比谷のホテルにて、『ウォンテッド』の主演ジェームズ・マカヴォイを迎えての来日記者会見が行われました。会見には日本語吹き替え版でマカヴォイの声をあてたDAIGOも登壇しました。

『ウォンテッド』は、貧弱で冴えないビジネスマンが、アンジェリーナ・ジョリー演ずる謎の美女と出会うことで、人間ばなれした能力に目覚める物語。銃を発砲するときに、腕を振ってフックをかけ、弾丸の軌道をそらせるなど、かつてみたこともないスタイリッシュなバイオレンスシーンに彩られた作品です。

『つぐない』にも出ているジェームズ・マカヴォイが、今回はアクション映画に挑戦していますが、そのことについては「文学作品の方がやりやすいね。でもどんなジャンルでも一本一本しっかり演じなきゃいけないからね。アクション映画は心理的にも肉体的にも痛みがあって、こんなに大変な映画は初めてだったよ。僕の役は最初と最後で全然違う役だからバランスを調整するのが難しかった。でも急にヒーローになるんじゃなくて、ちゃんとモチベーションがあって変わっていくわけだから、観客にも理解してもらえる役になっていると思うな」とコメント。

ティムール・ベクマンベトフ監督については「ナイスガイだよ。とても変わった人だ。最初泣き顔でやれといったら、次は笑い顔でやれといったりする。でもそこから新しいことが生まれてくるんだ。だいたい僕をヒーロー映画に出演させること自体が変わっているよね。完成品を見たんだけど、最初聞いていた世界と全く違ったものになっていた。彼はストーリーやテーマさえも途中でアイデアを変えてしまうんだ。監督にはとてもユーモアもある。この映画は子供が見る映画じゃないけど、この映画の暴力シーンは、最近の子供映画に暴力が過剰に描かれていることに対してからかっている意味もあるんだ」と語りました。

続いてDAIGOが登場。「マカヴォウィッシュにあえて光栄ウィッシュ」「ハンパない映画でめっちゃ激アツ」とDAI語録を連発しました。吹き替えの仕事については「カーチェイスが長い尺で、ずっとシャウトしてるんすよ。俺もロックヴォーカリストなんで、良い感じで全力でぶちかましましたね」と自信たっぷり。その仕事ぶりに点数をつけるとしたら何点かという質問には「103点っすね」と答えてマカヴォイを笑わせました(ちなみに先月の会見では97点と言っていたので3点を挽回したことになります)。

マカヴォイは自分の声が他の言語に吹き替えられている映像を見たのは初めてで、DAIGOの吹き替えについて「僕もアフレコの経験はあるけど口のない人形劇だったから割と自由に演じられたけど、DAIGOは僕の口の動きに合わせて演じているから凄いね」と敬意を表しました。

DAIGO自身のバンドBREAKERZの新曲「灼熱」が『ウォンテッド』吹き替え版のエンディングテーマに決定したことについては「これはもとからあった曲っすけど、曲の歌詞がめっちゃ映画とリンクしてるんすよ。でも2カ所だけリンクしてないところがあったのでそこだけ歌詞を書き直しました」とのこと。

最後にDAIGOが「言い残したことがあるので言わしてもらっていいっすか。今日本で爆発的なムーヴメントになってるこのロック手袋をマカヴォウィッシュに用意したんで受け取ってもらえるかなと思って。このロック手袋で俺はいつもパワーみなぎる感じなんで、アフレコも3日目にこれをつけてからアフレコ覚醒しちゃったんで」といいながらマカヴォイの手に半ば強引に手袋をつけると、マカヴォイは「なんだかロックのパワーがみなぎってきた気がする」と照れ笑いしながらDAIGOに調子を合わせました。さらにDAIGOは頼まれてもいないのに映画そっちのけで自分のトレードマーク「ロックポーズ」までマカヴォイに伝授。「ロックポーズが世界進出して嬉しウッシュ」というDAIGOの横で、マカヴォイは嫌な顔ひとつせずポーズを真似てみせ、最後まで笑顔でつきあってくれました。

DAIGOとジェームズ・マカヴォイ

ウォンテッド』は、9月20日(土)より全国ロードショー。13日(土)、14日(日)、15日(祝)に先行上映。

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2008/09/02 4:09

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