『TOKYO!』ミシェル・ゴンドリー監督来日記者会見

ミシェル・ゴンドリー監督記者会見

【ビターズ・エンド】7月30日(水)、渋谷にて、海外の監督が東京をテーマに描くオムニバス『TOKYO!』三編の内の一編<インテリア・デザイン>を手がけたミシェル・ゴンドリー監督と原作者のガブリエル・ベルさんの来日記者会見が行われました。

この作品はゴンドリー監督とベルさんの共同脚本。2人はよく執筆中にケンカをすることもあったそうで、それはまるで映画の中で藤谷文子さんと加瀬亮さんが歩きながら口論をしているシーンと同じようなものだったとか。その意味では実体験に近い作品になっていると言えますが、ケンカといっても生産性はあって、お互いにアイデアを出し合うとそこからまた別のアイデアが生まれて互いに影響されあって脚本ができあがっていったそうです。「面白いと思ったのは、僕が最高の思い出と思っていたものが、意外に彼女の中では最低の思い出だったってことだな」とは監督の談。

記者から東京についての印象を求められると、「なぜ日本人はそこまで日本が外国にどう思われているのかに興味を持つのか僕から君に聞きたいよ。パリの人はパリが外国にどう思われているかなんて質問しないけど、東京にはパリのようなアイデンティティがないのかな?」と監督の方から逆に記者に質問が投げられました。記者が質問を変えようとすれば「君は僕の質問を避けてるね。じゃあ僕から先に君の質問に答えるから次は君が僕の質問に答えてね」と返し、以前の会見で加瀬さんが話していたゴンドリー監督の「憎めない性格」がここに再現されました。

また、監督は自分が写真に撮られるよりも、真っ先に自分の方からマスコミ席の写真を何度も撮影していました。そういったゴンドリー監督の奔放さが<インテリア・デザイン>の作風の中にも表れています。

TOKYO!』は8月16日(土)より、シネマライズ、シネ・リーブル池袋ほか世界先行ロードショー(全国順次公開)

[PR] 戦国時代カードゲーム「秀吉軍団」好評発売中

2008/07/31 5:49

サイトのコンテンツをすべて楽しむためにはJavaScriptを有効にする必要があります。