モニカ・ヴィッティ (今週のスター)

けだるいとこが魅力です

 皆さん、写真見てまず思ったでしょう。「なんかかっこいい」って。それに冷たそうで、何か悩みを抱えてそう。じっと見つめてると、どことなく厭世的な雰囲気がしないでもないね。
 モニカ・ヴィッティはイタリアではちょいと有名で、けだるい雰囲気に人気のあった女優である。”愛の不毛”や”人間関係の断絶”といった暗いテーマを得意とし、かすれるような声で演技してみせた。
 出演は、主にミケランジェロ・アントニオーニの代表作の数々(「情事」「太陽はひとりぼっち」など)で知られているけれど、他の監督作品ではロジェ・バディムの「スエーデンの城」くらいしか有名なのはないかな。後々コメディ役者に転身してしまって、彼女の作品はほとんど日本に輸入されなくなっちゃった。83年には自分で脚本を書いた「Flirt」がベルリン映画祭で銀熊賞を受賞するも、これまた日本未公開のままだ。
 ちなみに、ミケランジェロ・アントニオーニとは同棲したことがある。しかし結婚には至らず、別れ、ずーっと独身生活。もうすぐ70歳になっちゃうのに、結婚願望はないのだろうか。けだるい役が多いように、男性付き合いについても、投げやりだったのかも・・・。

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